第35章: グルプラサド、1960年
1960年· ババ 66歳ページ 4,705 / 5,444
その頃にはアーウィンはもはや考えてさえいなかった。彼は何があっても「はい」と答えるつもりで決心しており、可能であるなら従うだろうと感じていた。バーバーは扉を再び開けるよう手で示し、全員が中へ戻って来た。
既に述べたように、カイコバードはメヘラバードから来ており、バーバーは彼の方を向いて言った。「全員を退出させたあと、あなたの体験をアーウィン・ラックに話してさしあげてください。お二人で外のベンチに腰掛けていてください。」
アーウィンはカイコバードが誰なのか知らなかったが、彼があまりにやつれて見えるので気の毒に思っていた。
カイコバードは彼に打ち明けた。「暗い部屋にいても、ときおり私から非常にまばゆい光が射し出して、その気になればその光で新聞すら読めるほどだ。私は自分自身の存在の内に、惑星や太陽系や世界が回っているのを見る。ときにはいかなる太陽もかつて及ばぬほど輝かしい光を見ることがある。その光の中にバーバーの顔が見える。その顔がその光から現れるのだ。バーバーがその場にいないときでも、その肉体の姿を見ることができる。しかし、神を肉体的な形で見るより、非人格的な形で見るほうがやさしい。」
別の日、バーバーはフランシスに向かって「アーウィンに何か質問があれば、あなたが答えてあげてください」と告げ、二人にあとで一緒に座って話をするよう言った。
アーウィンには本当に何の質問もなかったが、バーバーを喜ばせるためにいくつか考えついた。
別の機会に、バーバーが立ち去ろうとしたとき、アーウィンは彼に従って外へ出て、その背中を軽くさすり始めた。バーバーは気にしていない様子だった。バーバーはオレンジ・シャーベットの大樽が置いてある隣の部屋へ入った。バーバーは杓子で一口飲み、口の中で回したのち、それを樽の中へ吐き戻した。そして各人のグラスに注ぎ分ける前に、それを杓子で丁寧にかき混ぜた。
ある日、バーバーはアーウィンに明かした。「あなたは別のグルから私のもとへ遣わされたのです。」
アーウィンは、バーバーがこれを言いながら魂の歴史を、つまり遠い過去の時代を振り返っているかのように感じた。しかし、バーバーはその師が誰であるかについては言及しなかった。
アーウィンがグルプラサドに来る日には毎日、バーバーは彼を自分のそばに座らせたがった。また散歩に出るときには、バーバーはアーウィンの肩に腕を回して歩くのだった。もし誰かがたまたま二人の間に入ってくると、バーバーは立ち止まり、アーウィンを自分のそばに引き寄せた。あるときには、車の中でも同じことが起こった。バーバーはアーウィンと数名を伴って、自身を愛する者の一人の家を訪ねていた。帰りの道中、ある人物が車の後部座席でバーバーとアーウィンの間に腰を下ろした。車は走り出したが、まもなくバーバーは運転手の肩を掴み、止まるよう手で示した。バーバーは扉を開けて外に降りた。それからアーウィン側の扉を開け、再び乗り込んで彼の隣に腰を下ろした。
