第35章: グルプラサド、1960年
1960年· ババ 66歳ページ 4,654 / 5,444
神を実現した導師においては、真のエゴが確立されています。彼はあらゆる事物の中、あらゆる存在の中に自身を見ます。そして彼の神性はあまりにも完全であるがゆえに、彼は全ての者にとって瞑想と礼拝の対象となります。ですから彼には敬意を受ける権威があります。彼のあらゆる行為は無為であり、したがって束縛とはなりません。
全てのサンスカーラ的束縛から完全に解き放たれるためには、導師の仲介が必要です。愛の目覚めこそがその治療法です。その時に至ってはじめて、稀有な一人の存在が完全なる導師の恩寵を通じて、全てのサンスカーラ的束縛から解き放たれるのです。
チャクラパニの方を向いて、バーバーは言った。「ですから、他の人々があなたにひれ伏すのを許さないのは良いことです。」
チンナ・スバラオが尋ねた。「では、妻や子供たちが夫や両親にひれ伏すのは適切なことなのでしょうか?」1
「これは全く別のことです」とバーバーは答えた。「それは更なる束縛を生み出すことはありません。」
「どうすれば正直になれるのでしょうか?」と訪問者の一人が尋ねた。
[まず、]あなた自身に対して正直になってください。あなた方の行動と振る舞いには、いささかの偽善の色も帯びていてはなりません。良心に従って行動してください。胸の声に耳を傾けないなら、それは偽善になるでしょう。あなた方が聖者であるならば、自分を聖者と呼び、そうでなければ自分を普通の人と呼んでください。聖者でないのに自分を聖者と呼ぶなら、胸はあなた方を刺すように痛ませ、内には嵐が巻き起こるでしょう!ですから、なぜ不必要に自分の頭の上に厄介事を引き寄せるのですか?
誰かがあなた方の祝福を求める時、それを与える力や権利を持たないなら、もし祝福を与えたのにそれが叶わなければどうなるのか、という思いに胸は悩まされます。秘密が露見してしまうでしょう!あなた方には祝福する力などありません。ですから、あらゆる葛藤を避けるためには、内側にあるありのままの自分を示す方が良いのです。体を切り刻まれることは易しいことですが、胸を掻き乱すことは実に恐ろしいことです。その指図を絶えず無視することによって、胸は感覚を失って麻痺してしまいます。それは溝の中へと落ちていくようなものです!
一人の男がバーバーに質問したいと申し出ると、バーバーはこう答えた。「何も尋ねず、私の言うことだけを聞いてください。さもないと、あなたの頭蓋骨をプット[ぱちん]と弾き飛ばしますよ!
脚注
- 1.夫や両親にひれ伏すことは、インドのほとんどの家庭において敬意と尊敬を示す習慣的な行いである。
