第32章: 1958年メヘラバード・サハヴァス
1958年· ババ 64歳ページ 4,294 / 5,444
これらはすべて、お遊びであり、タマシャ[見世物]であり、芝居なのです。心は消えねばなりません。マノナーシュ[限定された心の消滅]だけが、人を実在へと導きます。では、心はどうすれば消滅させられるのでしょうか。面白いのは、心が自らを消滅させなければならない、ということです!ところが心が自らを消滅させようとした瞬間に、心は働き始めるのです!私が皆さんに、この人や物を飛び越えるよう言えば、皆さんはそれができます。しかし、自分自身を飛び越えるよう言えば、それはできません。宙返りはできても、自分自身を飛び越えることはできません。一つの示唆があり、一つの解決策があります。それが愛です。
では、ふつうの人間の愛について考えてみましょう。たとえば、ある男が一人の女を深く愛していて、二人で並んで座っているとしましょう。二人は互いに愛し合っています。二人は「相手が目が見えなかったら、病気だったら、不自由だったらどうしよう」とは考えません。心はそうしたことには働かず、ただ相手(場合に応じて彼か彼女か)を自分のものにし、口づけしたり抱きしめたりすることだけに集中しています。心は静まり、ほかのことをすっかり忘れているのです。このような状態で、愛し愛されることが頂点に達したとき、ほんの一瞬ですが、心が見かけ上、自らを消滅させる瞬間が訪れます。これは、トランスにも似た状態をもたらします。ふつうの人間の愛でさえそこまで行けるのですから、神聖な愛についてはなおさらでしょう。
バーバーはさまざまなヨーガと「分裂した自我(Split I)」についての説明に少し触れ、こう付け加えた。「時間が許せば、サハヴァスの間にいつか、その全講話をいたします。
これは私の独創によるものです。もし時間が許さなければ、私が再び戻ってくる七百年後にお話しいたしましょう!」
バーバーは続けた。「どうかお聞きください。
これから祈りを捧げます。祈りの後、皆さんには順序よく一人ずつ私のところに来て、私を抱きしめていただきたいのです。皆さん一人ひとりが私と親しく会い、私を抱きしめてください。ただし、それは今日かぎりです。今日以降は、ダルシャンのために演壇に上がってこないでください。互いに愛し合っている男女のように、私と会ってください。私のこと以外、ほかの思いを抱かないでください。皆さんの中に、たとえインフルエンザやそのほかの病気の方がおられても、私はかまいません。また、私の股関節に痛みがあることを思い出して、おそるおそる近づくこともしないでください」
彼の依頼に応じ、ダナパティ・ラオ博士はバーバーの脈をとり、バーバーには熱があると述べた。バーバーは述べた。「熱があっても、私は皆さん一人ひとりとお会いしたいのです。
誰にも分かりません。明日には私の体温が一〇五度まで上がり、皆さんが私と会う機会を持てなくなるかもしれないのです。ですから、この機会を最大限に生かしてください」
