第31章: インドの大地に流れた血
1957年· ババ 63歳ページ 4,147 / 5,444
事故のため、バーバーは望み通りに一人ひとりへ身をかがめて礼をすることができなかった。そこで、バーバーの右側に小さな腰掛けが置かれた。貧しい人々一人ひとりにその腰掛けの上に足を載せるよう指示し、バーバーはその足を両手で触れたあと自分の額に当てた。それから各人はバーバーの左側へと案内され、バーバーが左手で触れた布切れに包まれた菓子の包みを手渡された。車椅子に座ってはいたものの、この仕事に没頭するバーバーの顔には言い表せないほどの幸福が浮かんでいた。腰の痛みは少しも和らいでいなかったが、貧しい人々のために働くことから得る明らかな喜びが、その痛みを消し去ったかのようであった。
バーバーはその日、ホシャング・バルチャ(ナヴサリ出身)をメヘラザードへ呼び寄せており、村人たちを指差してこう述べた。「私は彼ら一人ひとりの中にいます」
貧しい男女の数は700人を超えており、予備の布が40枚あったものの、それらも菓子とともに配り終えると、バーバーは残りの貧しい人々に2ルピーずつ与えた。実際には706人に催しの引換券が渡されていたが、そのうち36人は現れなかった。代わりに、引換券を持たない貧しい人々が数人現れた。布と菓子の手持ちが尽きてしまったため、バーバーはバイドゥルに、その日残りの時間そこに留まっているよう指示した。引換券を持つ貧しい人々が来たら、バイドゥルが各人の足に触れて2ルピーずつ手渡すという段取りであった。このことが終わったあと、バーバーはバイドゥルの足を36回触れた。
貧しい人々のための催しのさなか、マストのようなバラコティが到着し、バーバーは彼に会えて喜んだ。
