第31章: インドの大地に流れた血
1956年· ババ 62歳ページ 4,134 / 5,444
一方ローズウッドでは、ニルがバウの寝台に寝かされていたが、出血がひどかった。医師がそこへ到着し、診察したのち、ニルの死亡を宣告した。ニルは意識を取り戻すことがなかった。医師はエルチとペンドゥを市民病院へ移すよう勧め、バウとアロバが救急車で二人をそこへ運び、二人は治療を受けた。(運ばれる前に、その日完全な断食をしていたエルチとペンドゥが水を飲むことを許してもらえるよう、バーバーの許しを得た。)
バーバーもまた、舌を縫合してもらうために、救急車で小さくて設備の整わない地元の病院へ運ばれた。バーバーは手術室の台の上に寝かされた。
ゴヘルは付き添って行っており、彼女とバウはバーバーのそばに静かに立っていた。バーバーはゴヘルに身振りで告げた。「彼らが私に麻酔をかけたら、私が一切声を出さないように見ていてください。常に私のそばにいてください。」
明らかな痛みと不調にもかかわらず、バーバーは幸せそうな表情を浮かべており、バーバーが愛情を込めてバウの顔を手でなでた時、アバディン博士は驚きを隠せなかった。深い傷と耐え難い痛みにもかかわらず、バーバーの口からは一言も漏れなかった。そのような負傷した状態にあっても、バーバーは微笑みを浮かべて周りの人々への愛を表し、まるで何事もなかったかのように医師と和やかに語らった。それは民間外科医とその場にいたほかの医師たちにとって素晴らしい体験であり、とりわけ外科医の胸はバーバーの愛に目覚めさせられた。
バーバーの舌や顎の下のほかの切り傷を縫合した後、ゴヘルは救急車でバーバーをグラフトンへ連れ戻した。それは緩衝装置のない古い車で、バーバーの身体を激しく揺さぶった。難儀な道のりの末に、バーバーがようやく横になれたのは午前二時のことであった。
バウはすぐさまアディ、メヘルジー、ナリマンに電報を打った。「重大な事故、負傷者全員サタラの病院へ搬送。車はサタラから十マイル離れたウドタラ村付近にあり。バウ。」メヘルジーは午前一時三十分にサタラへ到着した。しかしアディはボンベイにいたため、フェラムはすぐにサロシュへ電話する代わりに電報を自分の机の上に置いたままにしておき、サロシュはその知らせを翌朝八時になるまで受け取れなかった。サロシュはアディに電話をかけ、ワマンに自分の車をプーナまで運転させて、アディにそのままサタラへ向かうよう告げた。サロシュとカカ・バリアは、アフマドナガルからすぐにサタラへ出発した。
バーバーの愛する者たちは皆、間もなく新聞を通じてその事故のことを知った。しかしバーバーが隠遁中であったため、彼らは訪問することも、手紙を書くことも、いかなる手段で彼に連絡を取ることも制限されており、バーバーの意向を尊重しなければならなかった。
