第31章: インドの大地に流れた血
1956年· ババ 62歳ページ 4,115 / 5,444
イギリス、アメリカ、オーストラリアから戻ったあと、バーバーはサタラで隠遁の仕事を再開した。彼は女性たちとグラフトンに滞在したが、仕事はカイコバードとともにジャッジズ・バンガローで行なった。ローズウッドにいた男性マンダリは、いかなる女性とも口をきいてはならぬという命を受けていた。ある日バーバーはバウを町の市場へ遣わして箒を買いに行かせたが、箒は通常、女性しか売っていなかった。バウは男が売っている箒を探したが、見つけることはできなかった。買おうかどうしようか迷っていたところ、一人の女が自分の屋台か店先を離れ、息子に番をさせた。バウはすぐにその少年のところへ行き、箒を五本買った。彼が代金を手渡そうとしたまさにその時、母親が戻ってきた。バウは代金を地面に投げ置き、箒を抱えて急いで立ち去り、こうしてその女と言葉を交わすのを避けた。その女は彼の奇妙な振る舞いに首を振りながら、彼を見つめた。
バウにはまた、近くの製粉所から小麦粉を運んでくる役目もあった。ある日、アロバは製粉所の小麦粉の質が良くないとバーバーに不満をこぼした。
バーバーはバウにこうおっしゃった——「アロバが言っていることは本当です。別の製粉所へ行って粉を挽かせてきてください。」
アロバは彼に、二マイル離れたところにある別の製粉所を示した。バウは重い小麦の袋を肩に担ぎ、そこまで歩いて行かねばならなかった。
二つの製粉所で挽かれた小麦粉の間にはまったく差がなく、バウはすぐにその事実をバーバーに伝えた。
バーバーはおっしゃった——「何ですって? 両者の間には天地ほどの違いがあります! あなたがこの新しい製粉所で粉を挽かせて来ることこそ、私の願いなのです。それなのに、なぜ差がないと言い張るのですか? なぜ小麦粉のことばかり問題にするのですか? 私の願いを重んじてください。」
この頃サタラで起こったもう一つの出来事は、カイコバードに関わるものであった。元はパールシー教の司祭だったカイコバードは、几帳面で気難しい人物だった。彼は毎日決まった時間に食事と茶を取らねばならず、少しの遅れも我慢できなかった。彼はいつも午前11時きっかりに昼食をとっていた。ある時、彼が食事をしに台所へ行くと、ご飯はあと五分炊く必要があった。しかし待つのを嫌がったカイコバードは、そのままの状態で食べ始めた。バーバーはローズウッドにいたが、不意にジャッジズに現れ、台所まで歩いて行くと、そこで食事中のカイコバードを見つけた。彼がご飯を押してみると、半分しか炊けていなかった。
