第30章: 1956年西洋への旅
1956年· ババ 62歳ページ 4,086 / 5,444
1956年2月、バーバーと初めて会った後、ボンベイを離れる前にメヘルジーからバーバーをオーストラリアへ招待するよう促されたのは、エナ・レモンであった。エナはその考えに大いに熱を上げ、バーバーの誕生日にオーストラリアへ戻ると、フランシス・ブラバゾンらにバーバーを招待することについて話した。まだその時ではないと感じる者もいたが、太古の御方を「ダウン・アンダー」にお迎えするという見通しに大いに胸を躍らせる者もいた。エナはバーバーに正式な招待状を送り、バーバーが招待を受け入れ、インドへの帰途にオーストラリアを訪問するという返信が届いた。
マニは1956年6月4日にアイヴィー・デュースへ宛てた手紙の中で、バーバーをオーストラリアに正式に招待することに対するフランシス・ブラバゾンの反応をこう描いている。
フランシスは、オーストラリアの誰かがバーバーにそこを訪れてくださるよう「お願いする」という考えに、かなり気分を害していました。彼はバーバーとそのなさり方について深い理解を持っており、私はここで引用する幾つかの箇所がとても気に入りました。
「バーバーは神ではないのですか?その同じ神は、ご自身が直接、私たちに、何ひとつ求めるなと、そして適切と思われるものを、ご自身の時に私たち一人ひとりに与えてくださると、おっしゃったのではありませんか?神は私たちに、ご自身に捧げよ、ご自身こそが受け取る御方であると、そして神以外に何も残らなくなるまで私たちから取り上げてくださると、おっしゃったのではありませんか?」
バーバーに何かをお願いすることについて、フランシスはこう言っています。「……なぜなら、バーバーは何かを求める対象ではなく、自分の生涯のすべてが、その大切な御方への生ける供物となるまで、愛し、仕え、捧げるべき御方だからです……私はさらにこのことを、一度ならず常に皆に説明してきました。私が見てきたところ、バーバーはその大いなる優しさから、しばしば、いやほとんどの場合、人々の願いに合わせ、彼らが望むことをなさってこられました。しかし、そのなさる行いが必ずしも真の行いとは限らないのです。しかし、バーバーご自身がご自身の愛や望み、お心から何かをなさり、何かをおっしゃるとき、そのなさることやお言葉こそが、真のなさることであり、真のお言葉となるのです。」
