第30章: 1956年西洋への旅
1956年· ババ 62歳ページ 4,085 / 5,444
出発しようというのに、バーバーは、ニューヨークで彼に会えなかったある女性を含む幾人かの新たな来訪者と会った。その日に来たもう一人の女性は、これらの集まりに参加するためには、いずれかのグループに属していなければならないと言われていた。
バーバーは彼女を安心させて言った。「私の信奉者の多くは、どのグループにも全く属していませんが、それでも、私のすべての愛する者と私のすべてのグループを含む、私の真のグループには属しているのです。私の真のセンターは、私を愛するすべての人の胸の中にあります。」
回復したラッド・ディンプルが、バーバーとマンダリを車で空港まで送った。バーバーは隙間風が好きではなかったので彼に窓を上げるように頼んだが、ラッドはバーバーを送るという興奮のあまり、ぼうっとしたまま何度も窓を下げてしまった!そのつどバーバーは彼に、もう一度窓を上げるように頼まなければならなかった。「今でも、あの車に乗って窓のハンドルに触れるたびに、彼のことを思い出すんです。」と、ラッドは後にそう語った。
一行全員が彼を見送るために空港まで付き従ってきていたが、バーバーは事前に指示していた通り、誰一人として自分を抱きしめることを許さなかった。ある女性が大声で泣き出し、抱きしめてほしいと懇願したとき、彼は眉をひそめた。それでも、ところどころ一人二人には、まるで「気を強く持って! 顔を上げて!」と言わんばかりに、頬や顎を愛おしげにそっと叩いてやった。
一人の見知らぬ男が、バーバーの姿と、その愛する者たちが彼にすっかり没入している様子に打たれて立ち止まった。「あの方はどなたですか?」と彼は尋ねた。
フィリスは大胆に答えた。「あの方はメシアです。」
その男は気分を害するどころか、こう述べた。「本当にそうかもしれませんね。」
ビリ・イートンも、もちろん悲しさを感じてはいたものの、涙は流さなかった。彼女はこう語った。
バーバーが行ってしまうので、皆が涙を流していた。私は「私は泣かなかったし、これからも泣かないわ!」と思いながら、自分のことをとても誇らしく感じていて、とてもうまくやっていた。私たちはバーバーを囲むようにして輪になっており、他の皆はわんわん泣いていた。突然、バーバーが私の肩に手を置き、そして「うわぁ……」と、涙が溢れ出してきた。バーバーがあなたの心に触れようとお決めになったら、必ずそうなさる。逃げる手立てなど一つもないのだ!
フィリスは後に、その最後の胸を引き裂くような別れの場面をこう描写した。
あまりにも早く、出発の時が来てしまった。数十の手が別れを告げるべく彼に向かって伸ばされる中、バーバーはランプを大股に下りていった。彼は一つの手をしっかりと握り、続いてもう一つの手をしっかりと握った。若者の一人が彼の前を駆け抜けて通路を走っていき、蘭の花輪を彼の頭からそっとかけた。彼は彼女を抱きしめ、花輪を彼女に返した。そして、彼が階段を上って巨大な大洋横断機の中へと入っていくのを見守りながら、私たちは本当のお別れを言わねばならなかった。三番目の窓から、私たちに向かってゆっくりと振られる、彼の神聖な手が見えた。もはや、頬を伝って流れ落ちる涙はどうしようもなかった。太古からの別離が、再び始まったのだ。
