第30章: 1956年西洋への旅
1956年· ババ 62歳ページ 4,081 / 5,444
劇場のロビーで、バーバーはエリザベスの帽子を被ってみながら、ふざけて楽しそうな気分だった。その小さな劇場は、バーバーの愛する者たちで完全に埋め尽くされていた。バーバーは後方に座り、ディンプル夫妻の娘スリー・ビーがその隣に座った。彼は二十分後、第一幕が終わったところで席を立ったが、その願い通り、愛する者たちは残って芝居を見た。
その夜遅く、ホリデー・ロッジに泥棒が入った。翌朝、すなわち1956年8月6日月曜日、支配人はバーバーのダルシャンを賜る機会を得て、その出来事を報告し、バーバーがおられたからこそ、もっと深刻な被害を防げたのだと確信していると語った。
朝食の後、バーバーのスイートで「アメリカ普遍霊性連盟」の短い会合が開かれた。それからバーバーはマンダリとアイビーを連れて税務署へ行き、アメリカ滞在中に何の収入もなかったという所得税の納税済証明書を受け取った。
彼が戻ると、一行は階下の会議室へと呼ばれた。バーバーは厳しい雰囲気だった。彼は言った。
昨夜、私は一瞬たりとも休むことができませんでした。私は仕事をしておりました。今日が最後の日ですし、私は明日出発しますので、できる限り皆様と一緒に過ごし、もしかすれば皆様とドライブにでも出ようかと考えておりました。ところが今朝、お金や財政などに関わる問題が持ち上がりました。私はこの件をはっきり片づけたいのです。ホスピタリティ委員会というのは小さな事柄です。この旅の小さな事柄でさえ混乱が起きるのであれば、皆様はあの大きな事柄、すなわちインドでの集まりをどのように取り仕切るおつもりですか。
私が皆様の次元まで降りて行きますと、生まれる親しみや親密さのために、皆様は私の神性をすっかりお忘れになり、私が些細なことまで全て知っているということもお忘れになります。私が皆様と共に座り、皆様の健康などについてお尋ねする時、皆様は私にあらゆる細かなことを伝えねばならないということをお忘れになり、同時に、私が全てを知っているということもお忘れになるのです。
仮に私が「お子様方のことをご心配なさいますな」と申し上げたとしましょう。それは神より発せられる言葉ですから、皆様は私の言葉をそのまま受け取らなければなりません。なぜなら、私こそがそのお方だからです!神の言葉とは何を意味するのでしょうか。神はすべての者を知っており、すべてのことをするはずなのです。それゆえ、神が「お子様方のことをご心配なさいますな」とおっしゃる時、それは皆様が心配なさる必要はないということを意味するのです。仮に私が鍵を回し、明日地震が起こって、五分の内に皆様全員が消え去ってしまうとしましょう。その時、皆様のご家族やお子様方を案じる気持ちは、いったいどうなりますでしょうか。それゆえ私は申し上げます。私がどのような指示を皆様に与えようとも、私の言葉をしっかりと守ってください。必要なのはそれだけです。
