第30章: 1956年西洋への旅
1956年· ババ 62歳ページ 4,072 / 5,444
そのとき午後三時四十五分で、バーバーは彼にバスを見つけて他の者たちに知らせるよう言いつけた。ラドは、バスを見つけて四時までにホテルに戻るという二つのことをどうやってこなせばよいのかと思案した。バスはどこにも見当たらなかった。しかしついに彼はバスを見つけ、命懸けの速さでホテルに戻り、四時までに到着した。
一行が戻ると、バーバーは再び彼らを自分の部屋に呼んだ。彼は厳かな表情をしていた。わかってみれば、コイト・タワーを慌ただしく後にした際、塔を上がっていたスパーキー・ルークスと幼いタラ・フレイが置き去りにされていたのである。
職業がインテリア装飾家のフレッド・フレイは、前日に植物で会議室を飾るのに何時間もかけていた。誰かが保存しようとそれらを全部冷蔵庫に入れたのだが、それで台無しになってしまった。そこでフレッドは家までわざわざ戻り、もっと植物を持ってこなければならなかった。戻った後、バーバーは彼にその部屋まで案内するように頼んだが、フレッドはその部屋を見つけられなかった。
「フレッドはもう私の狂った弟子の一人になりましたね!」とバーバーは冗談めかして言った。
部屋の中、一行は、美しい葉と花の飾りを背に長椅子に横たわるバーバーの前に座っていた。
バーバーは続けた。「あなた方が私のために狂気のように本当に夢中になるとき、世俗の意味でではなく、本当の意味で狂うとき、そのときあなた方は私を見つけるのです。私への愛で狂った者だけが、私を見いだすのです。」
彼らはその夕方アイス・カペーズのショーを見に行く予定で、バーバーは付け加えた。「私が早く退出しても、皆さんはショーが終わるまで残っていてください。」
その夜、彼らはカウ・パレスへと出発し、バーバーは霧に備えてウールの靴下、赤いウールのジャケット、白い綿のズボン、赤いペイズリー柄のスカーフをしっかりと身に着けていた。車を待つ間、彼はふざけてシャーミアンの白い毛皮のトーク帽(丸い帽子)を試しに被ってみた。アリーナに到着するとすぐに、バーバーはルース・ホワイトはどこにいるかと尋ねた。彼はキティにホテルへ電話させ、彼女の居所を確かめさせた。
バーバーは結局早めに退出することにし、体調がすぐれないラドが車で送り届けた。バーバーは彼に、アナシン錠を二錠飲んですぐに床に就き、翌朝には医者に電話するよう言いつけた。
バーバーは自分の部屋で、その夜の床に就いた。バーバーの部屋にはテレビがあり、夜の見張りをしていたエルチに対し、バーバーは時間つぶしに音を消してテレビをつけていてかまわないと指示した。
