第30章: 1956年西洋への旅
1956年· ババ 62歳ページ 4,069 / 5,444
「過去のすべての印象、すなわち善いものも悪いものも含む、あらゆる幻影的な事物に関する過去のサンスカーラ[業相]の蓄積が、表に現れてきます。私のそばにあること、私との親密さは、まさにそのサンスカーラの塊を変化させ、ときに皆さんは善と悪の火花が飛び散るのをご覧になるのです。」
あるとき、バーバーは「もう読書はやめてください。皆さんに読むのをやめていただきたいのです ― それは心を混乱させます! バーバーが書いたものさえ読まないでください!」と宣言して、彼らを驚かせた。
その直後、バーバーは茶目っ気たっぷりにマーガレットの方を向いて尋ねた。「『神は語る (God Speaks)』を何回読みましたか? 十回読んでください。一回読み終えたらすぐにまた読むのです!」
バーバーは一行に告げて締めくくった。「私は午後六時までに戻りたいので、六時以降は誰も私の邪魔をしないでください。皆さんは荷造りをしたり、他のことをしたり、自由になさってかまいません。」
さらに数回の個人面談の後、バーバーとマンダリ[随侍の弟子たち]はお茶を飲んだ。ある個人面談の最中、バーバーはマートル・ビーチでそうしたのと同じように、ある恋愛問題を解決した。マイク・ロフタスの婚約者は、マイクの親友と恋に落ちていたのである。
バーバーは三人全員を呼び寄せ、マイクにこう説明した。「その女性とあなたの親友は互いに愛し合っています。けれども彼らはあなたを傷つけたくはないので、私はあなたに彼女を解放してあげるよう頼んでいるのです」。マイクは涙ながらにそうした。
太陽がオーハイの美しい丘陵地帯に沈もうとしていたちょうどそのとき、バーバーはカリの頭を撫でてステーションワゴンに乗り込み、その犬は自分に会ったので人間として転生するだろうとおっしゃった。バーバーはアグネスにより遠回りの海岸ルートで送ってくれるよう頼み、道中、きらめく青い太平洋を心から堪能していると何度も口にした。
バーバーは「火花が飛び散る」ことについて語っていたが、メヘル・マウント訪問中にまさにそうした出来事が一つ起こった。アグネスが客人たちのもとを離れてバーバーのところへ行こうとしていた、ちょうどそのとき、アイビー・デュースが何かを頼んだ。アグネスはあまりに急いで立ち去ろうとしていたためにアイビーの頼みを叶えてやらず、そのためアイビーはアグネスについて少々けなすような言葉を口にしてしまった。怒り心頭のアグネスはバーバーのもとに来て言った。「私は皆を愛してはいません ― 私はどうすればよいのでしょうか?」
バーバーは彼女を見つめ、アディが通訳した。「アグネス、あなたは皆を愛しています、ただ皆のことを好きではないだけなのです!」
ロサンゼルスへ戻る車中で、バーバーは前部座席のアグネスの隣に座った。彼女は言った。「バーバー、アイビー・デュースが私について何と言ったかご存じでしょう……私は信じていませんが、もしそれが本当だとしたら、私はどうすればよいでしょうか?」
