第30章: 1956年西洋への旅
1956年· ババ 62歳ページ 4,019 / 5,444
アグネス・バロンはカリフォルニア州オーハイから来ており、メヘル・マウントの状況について話し合うために呼び出された。その土地を保持するうえでの財政的問題を彼女が乗り越えるのを助けてくれた若いイギリス人ジョン・クックは、来る予定だったが姿を見せなかった。バーバーはこのときアグネスに、ジョン・クックがメヘル・マウントや自身の仕事のいずれにも関わってほしくない旨を伝えた。ジョンは小児まひに罹っており、それが彼の心に影響を及ぼしていた。
バーバーはアグネスにいくつかの指示を与えたのち、尋ねた。「さて、ご自分が何をなさるべきか、おわかりですか?」
「いいえ、バーバー、以前にも増して困惑しています」と、アグネスはラグーン・キャビンを出ながら言った。これは、バーバーが翌日もう一度自分を呼び寄せて話を見直してくれるようにという、彼女なりの口実だった!こうして彼女はバーバーの滞在中、何度も個人的にバーバーと面会することになった。
バーバーは正午に面会を中断し、昼食後、午後2時半から1時間ほど再開した。このとき、二人のカイロプラクター、R・C・ボーレン博士とスター博士がバーバーと会った。三種類の知識が説明され、ボーレン博士は「バーバー、あなたは世界で最も偉大な光です!」と宣言した。
午後3時半、面会を終えると、バーバーは全員を自宅に来るよう招いた。今や約80人となった一行は、半マイルの道のりを森を抜けて彼の後について歩き、自宅まで向かった。その日は蒸し暑く、バーバーは薄手の綿のズボンとサドラだけを身に着けていた。一行が到着すると、バーバーは崖のふちの大きな樫の木の下に腰を下ろした。フィリスはこう記している。「私たちが愛しき導師に向かって半円に並んで座っていると、歴史が古びた一つの型を繰り返しているかのようで、木々のあいだにきらめく湖はガリラヤの湖であったのかもしれない、と思えた。」
再びまとったピンクのコートの上から、バーバーは「エリノーキット」より贈られた七枚のサンドダラー貝で作られた象徴的な花輪を掛けていた。1七色のリボンの紐で結び合わされたその七枚の貝には、無意識の石から意識を持つ人間に至るまでの七つの主要な進化の段階を表すべく、さまざまな図柄が装飾として施されていた。2
バーバーは花輪を指し示してこう言った。「これは人間の七つの段階を表しています。」図柄の一つが折れて落ちているのに気づき、バーバーは冗談めかして言った。「動物界が消えてしまいました……ミッシング・リンクですね!」
それから彼はおどけてベン・ヘイマンの白いゴルフ帽を取り、自分の頭にかぶって、再び皆を楽しませた。
脚注
- 1.エリノーキットとは、マートル・ビーチで一緒に暮らしていたエリザベス・パターソン、ノリーナ・マチャベッリ、キティ・デイヴィーの三人をひとまとめに呼ぶあだ名であった。
- 2.その花輪は、マートル・ビーチに住む十代の少女ベティ・ティボドーが作ったものであった。
