第30章: 1956年西洋への旅
1956年· ババ 62歳ページ 3,977 / 5,444
彼らの番が来てバーバーの前に立つと、バーバーは彼らを迎えた。なぜなのか自分でも意識しないまま、その若い女性は目の前の輝ける存在を見つめ、突然その足元にひざまずいて泣き崩れた。若い男性も同じくひざまずいたが、二人に何が起きているのだろうと思っていたに違いない。バーバーは二人を軽く撫でて慰め、その日の午後の残りの時間中、ずっと自分の傍らの床に座らせておいた。
列の中には二人の若い同性愛者もいて、一人は著名な画家、もう一人は舞踊家だった。二人ともディーリアの親しい友人で、彼女が二人を訪れるよう説き伏せていた。バーバーに近づくにつれ、彼らはバーバーに咎められるのではないかと不安を覚え始めた。立ち去ろうかとも考えたが、留まることに決めた。
不安そうにバーバーの前に出てきた二人を見て、バーバーは両手を高く挙げ、「お仲間ですね!」と身振りで示した。
彼らはあまりに安堵し、危うく前に飛び出してバーバーを抱きしめそうになった!
43歳のビル・ピッツは、霊的ヒーラー兼霊媒であるギリンガム夫人から初めてバーバーのことを聞いていた。しかし彼が出かける前に、彼女はこう警告した。「ビル、本当に気をつけてくださいね。メヘル・バーバーの目を真正面から完全には見つめないでください。あの方に目を眩まされてしまうかもしれませんから!」そのため、ビルがバーバーに会う番が来ると、彼は目を閉じて下を向いた!しかし数瞬の後には、好奇心に勝てなくなった。彼は用心深く目を開け、素早くバーバーを盗み見た。
バーバーはウィルにこう言った。「彼の面倒を見てください。あなたが引き受けてあげてください。」
アイダ・ポッリ夫人もそのレセプションに出席した。彼女がバーバーと初めて触れ合ったのは、神秘的な仕方であった。1931年、彼女はロンドンの中心部、セブン・ダイヤルズと呼ばれる地区で骨董店を経営していた。ある朝、店にいた彼女はひとつの幻視を見た。それはキリストの顔だと彼女が受け取ったものであった。その目には涙があった。唖然とした彼女は両手を顔に当て、その動作のうちにその幻視は消えてしまった。次の瞬間、店の窓越しに目をやると、通りの向こう側を、東洋の弟子たちを両脇に従えた幻視の中の人物が通り過ぎてゆくのが見えた。それは散歩中のバーバーとマンダリだった。
ルーベンス・ホテルでのダルシャンの最中、よく装った「上流社会」の三人がレセプションから出てきて、そのうちの一人がこう叫んだ。「あの方の深淵には、決して至れない! 決して至れない!」
客の一人は到着したとき、なぜか説明のつかない憂鬱に沈んでいたが、バーバーが大股で通り過ぎた瞬間、その感覚が突然完全に消え去った。また別の人は、これほど多くの人が次々と彼の触れを受けに通り過ぎる中で、バーバーの活力が衰えていくように見えるのに気づいた。しかし、一人ひとりと会った後には余興と音楽が続き、バーバーの輝くような姿が戻ってきた。
