第29章: 短いダルシャンと隠遁
1956年· ババ 62歳ページ 3,923 / 5,444
バーバーがそれを許すと、その男は言った。「私はこの三年というもの、あなたのダルシャンを切に渇望してまいりましたが、本日ようやくその機会を得ました!あなたのお傍で少しでも時を過ごす機会が得られて、誠に幸いに存じます。私は聖者方に深い関心を抱いており、そのお一人であるサドゥ・ヴァスワニは、あなたを深く敬っておられます。その方はあなたを大いに称賛しておられ、あなたの神性に深い崇敬を抱いておられます。」
「彼らは皆、私を愛する者たちです」とバーバーは答えた。
「ミルチャンダニも善き聖者でいらっしゃいます」と男は続けた。「どうか彼をあなたの接触の内にお招きくださいますよう、お祈り申し上げます!」
「私はすべての人の中におりますから、ミルチャンダニの中にもおります。1私はすべてです。」
その男の名はE・N・ヴァデガルといい、彼はバーバーの著書をいくらか読みたいと申し出た。彼は『神は語る (God Speaks)』を一冊贈られた。代金を払いながら、彼は言った。「今手元にあるこのお金は、アギャリ[拝火神殿]に寄進する予定だったものでございます。」
アディがすかさず冗談めかして言った。「それでは、もっと大きなアギャリへ向かうことになりますね!」
その本について評し、ヴァデガルは言った。「バーバーは『神は語る (God Speaks)』を通してお語りになりました!バーバーは神そのお方であり、ですから私は神を拝したのでございます!これからは、神が何をお語りになるかを読ませていただきます!」彼は付け加えた。「パルシーの人々はバーバーに関する物言いにおいて極めて非理性的でございますが、私は幸せ者でございます。これはすべて母の祝福のおかげでございます。私は常に真理を求めております。今日に至るまでずっと、そうしてまいりました。バーバーにお会いし、そのダルシャンに与る機会をいただけて、誠に嬉しゅう存じます。」
汽車がダーダルに停まると、ヴァデガルはバーバーの足元にひれ伏してから下車した。バーバーは彼にプラサードとしてオレンジを与えた。駅には大勢の愛する者たちが居合わせており、その一部はナヴサリへ赴く予定だった。バーバーはダルシャンを求めて訪れた人々にプラサードを手渡した。汽車が停まる駅ごとに、群衆が列をなしてバーバーに歓呼し、彼がプラサードを配っているのを見るとその客車へと押し寄せた。
午後一時、バーバーとマンダリはナヴサリに到着し、汽車が完全に停まる前から、バーバーの愛する者たちは熱狂的に彼を称えた。彼が客室を出た瞬間、男性、女性、子どもたちに取り囲まれた。案内役の有志たちが彼を雑踏の中へと導く間、彼には数えきれぬほどの花輪が掛けられた。反対の空気が雰囲気を重苦しくしていたにもかかわらず、駅にはバーバーを迎えるべく数百人もの人々が集まっていた。バーバーは車でメヘル・コテージへと送られ、そこでデサイ一家から温かい歓迎を受けた。
脚注
- 1.サドゥ「ダダ」・ヴァスワニは、プーナで恵まれぬ人々のために学校や病院を設立した誠実な社会事業家であった。彼は「聖者」ではなかったが、ヴァスワニは後にメヘル・バーバーと個人的な接触を持った。一方、マンガラム・ミルチャンダニは、社会事業家でも霊的に進んだ人物でもなかった。彼は純朴な求道者たちを欺いており、後にバーバーは彼にやめるよう伝言を送った。
