第26章: 驚くべき3週間
1954年· ババ 60歳ページ 3,557 / 5,444
配付の最中、信心の歌が歌われていた。ルストム・カカが何曲か歌い、他の者たちもそれにならった。群衆がいたるところに集まり、あまりにも多くの人々が居合わせていたため、配付を中断して貧しい人々への給食が行われる場所へ移ることはとても不可能だった。午後の早い時刻、バーバーの右手があまりに疲れたため、彼は左手で甘いお菓子を配り始めた。マンダリの一人が彼に休むよう願い出た。
「これが私の休息です!」とバーバーは答えた。
メヘルワン・ジェサワラはこう回想する。「群衆はものすごく、圧倒されるほどだった。バーバーはプラサードを配ることに猛烈に打ち込んでいた。バーバーがしていたことを十分間続けただけでも、誰もが胸の筋肉に痙攣と痛みを覚えるほどであった。それは彼の側に途方もない労力を要した。彼のコートは汗でびっしょりだった。」
バーバーはその日の午後三時までプラサードを配り続け、その時、サロシュは再び大衆への給食に加わってほしいと願い出た。群衆が押し寄せる中でも、バーバーは皆を秩序立てて地面に座らせ、それから、ガッゲ・マハラジの肩に手を置いて、給食が行われる公園の別の一画へと向かった。
「バーバーのジャイ[万歳]」と叫ぶ歓声の中、ほぼ二万人に食事が振る舞われた。バーバー自身も地面に座り、食事に加わった。彼を讃える「ジャイ」の大声がふたたび沸き起こった。バーバーは静かに自分の食事をガッゲ・マハラジに渡し、こうしてバーバーの昼食はほとんどすべてその聖者によって食されたのだった。
十五分のうちにバーバーは再び壇上に戻り、配付を再開した。「サッチタナンダ、パラマナンダ、メヘル・バーバー・ヴィドニャナンド」の甘美な旋律が幾度となく響き渡り、まるで雫が大海にセレナーデを捧げ、ひとたび、しかも永遠に融合させてくれるよう懇願しているかのようだった。1
群衆は増え続け、その膨大な人数を抑えるのが時に難しかった。そんなとき、バーバーは立ち上がり、列に並んで待つ者たちに辛抱するよう合図を送った。彼が手を上げると、皆はひととき静かになった。そののちバーバーはプラサードの配付を続けた。
親しい愛する者たちがプラサードを受け取りにバーバーに近づくと、彼はしばし冗談を交わし、語り合った。ナナ・ケルの母ゴドゥバイがナーグプルから来ており、バーバーは何を願っているのかと尋ねた。「あなたの愛のほかには何も要りません!」と彼女は言った。実のところ彼女は、ナナの結婚についてバーバーに尋ねようと固い決意を抱いて、再び訪れていたのだった。彼女は列車で来る道中ずっとそのことを考え、バーバーがダルシャンを与えていたパンダルでも再び考え続けた。ところがバーバーの前に立ったとたん、彼女はそのことをすっかり忘れてしまい——帰りの列車の中でようやく思い出したのだった。彼女はもはや、息子が結婚することはバーバーの望みではないと受け入れた。実際そのとおりだったので、ゴドゥバイはバーバーに対しその話題を持ち出すことを繰り返し「忘れて」しまうのだった。それ以後、彼女はその件を二度とバーバーに口にせず——ナナ・ケルもついに生涯結婚することはなかった。
脚注
- 1.「ヴィドニャナンド」とは、第七の境地、あるいは第七の境地に属することを意味する——ヴィドニャン・ブーミカ。
