第3章: マンジル-エ-ミーム
1922年· ババ 28歳ページ 339 / 5,444
しかしその特別な性質や人格は、悟りの後でも同じままであり、何かの心境によって表れたときには、他者にとって最大の益となります。
これがハーフィズの二行詩の意味です。
かつて我は様々なものを見ることを切望せり。
されどそなたを見て以来、もはや他の何ものも見たくはあらず!
つまり、見るという性質はまだ残っているということです。以前、ハーフィズは様々な対象を見ることを切望していました。神聖な視覚を得た後は、ただ神のみを見ることを切望したのです。つまり、見ようとする欲望は同じままですが、エゴが無くなった後に変化を遂げるということです。
怒りやすくて他人を殴る癖のある人がいるとしましょう。その人の本性は、聖者になっても同じままでしょうが、その変化は想像を超えるものです。その怒りの背後には、もはや私利私欲はありません。それは神性を背に持つ衝動にすぎません。それは神聖な流れから来るものであり、それに触れる者は皆、大いに益を受けるのです。
この説明の後、バーバーはムンシジと一時間ほどカード遊びをしてくつろいだ。その最中、彼は突然ヒンドゥーのマンダリに非常に不機嫌になり、彼らを罵り始めた。特にサダシヴとアルジュンを叱責したが、それは彼らがバーバーの指示により料理人チョウダリーが昼食に出した野菜料理を食べ切らなかったからである。
不機嫌な気分の中、バーバーはアルジュンに「あなたの家族は疫病で滅ぶでしょう!」とおっしゃった。
アルジュンは衝撃で震えた。
翌日の1922年10月7日、導師の言葉どおりに、アルジュンの甥が疫病で亡くなったという電報がプネーから届いた。二年前、バーバーはプネーのバンブルダ地区でギリーダンダで遊んでいる最中に、疫病の流行が起こると予言していた。
バーバーが「疫病はバンブルダから始まり、カスバ・ペスへと広がりながら、徐々に都市全体を呑み込むでしょう」と予言した時、カスバ・ペスのマンダリの大半がその場にいた。1
アルジュンは、バーバーが数日前にこの災いをひそかに彼に示唆していたと、悲しげに認めた。しかしそれを知っていたところで、今の苦悩はほとんど和らがなかった。少し前に彼の妻が亡くなり、今度は甥が亡くなったのだ。妻の死に際してアルジュンはあまり悲しみを表さず、導師の指示に従って、葬儀のために家に帰るべきかどうかを尋ねもしなかった。しかし甥の死は彼に大きな打撃を与え、彼はバーバーに二日間プネーへ戻ることを許してほしいと懇願した。
脚注
- 1.プネーのバンブルダ地区は、現在シヴァージーナガルと呼ばれている。
