第19章: 新しい人生
1950年· ババ 56歳ページ 2,869 / 5,444
バーバーの御前で、トディ・シンはあまりにも圧倒されて、すっかり言葉を失っていた。どのような質問を受けても、彼は「バーバー・ジャニ[バーバーがご存じです]」と答えた。
彼はこう尋ねられた。「この大きなバター缶を二つも、どうやって列車に乗せて運んできたのですか?」
「バーバー・ジャニ」
「何が望みですか?」
しかしトディが口にできた言葉はただ一つ、「バーバー・ジャニ」だけだった。
バーバーは大いに楽しまれ、二つのバター缶を受け取っただけでなく、トディ・シンが自身と同伴者たち全員の食事をビクシャー[施しの食]として供することをお許しになった。彼は1月16日から始めるように告げられ、再び「16日から10日間、施しとして食事をお供えする用意はおありですか?」と問われた時にも、
彼が答えられたのはやはり「バーバー・ジャニ」のひと言だけであった。
バーバーは笑い、その日からトディ・シンは「バーバー・ジャニ」というあだ名で呼ばれるようになった。
トディ・シンは、自分が戻ってくるまでクマルが用意する食事の費用を負担すると申し出、バーバーはそれをお許しになった。彼はアリーガルに戻り、15日に必要な材料をそろえて家族とともにデラドゥンに再び戻り、そこからマンジリ・マフィへ向かった。
プラット夫人のバンガローの一角には、アンジェロ夫妻という年配のイギリス人夫婦が、痛ましい境遇で暮らしていた。彼らはイギリスへ帰るだけの金もなく、困窮していた。バーバーは(ドンを通じて)愛をもって彼らを大いに助けられ、まるでこの心ある夫妻を救うためにこそプラット夫人の家に滞在したかのようであった。
アンジェロ夫妻はバーバーにお礼を申し上げたいと切望し、ケキ・デサイにその取り次ぎを頼んだ。バーバーはそれをお許しになったが、これは極めて異例のことであった。マンジリ・マフィで彼らと会うことになっていた日、バーバーは真新しい白いカフニ[長衣]を身にまとった。
バーバーはケキに「私はどう見えますか?」とお尋ねになった。
ケキが「まるでキリストのようです」と答えると、バーバーは笑った。アンジェロ夫妻はバーバーの愛に深く感謝し、心を打たれた。
