第3章: マンジル-エ-ミーム
1922年· ババ 28歳ページ 283 / 5,444
アルジュンが小屋で夜警を始めた折、バーバーは彼にこう言った。「常に目を覚ましていて、何も恐れてはいけません。」
ある夜、アルジュンは木の葉のさやぐ音を聞いて驚いた。暗闇に目を凝らすと、白い衣をまとった巨大な姿が二つ見え、それらが突如としてさらに大きく、より禍々しくなり、ほぼ20フィートの高さにまで達した!アルジュンは地元で名の知れたレスラーで、プーナでも指折りの力自慢として知られていた。しかしその二つの姿を見たとたん、彼は石のようにすくみ上がり、声一つ出せなくなった。
ちょうどそのとき、バーバーが苛立った様子で小屋から出てきて、「あなた、どうしたのですか?」と尋ねた。
アルジュンは暗闇のほうを指さしたが、そこには何も見えなかった。
バーバーは彼を叱って言った。「私がここにいる時には恐れるなと、あなたに言ったではありませんか。」
それから彼はこう説明した。「あれらは生まれ変わりを求めて私のもとに来た幽霊たちです。
そのような死者の霊は自殺をした者たちで、何世紀もの間、次の生を受けることができないでいるのです。そのような幽霊たちが毎晩私のもとに来るのですから、決して恐れてはなりません。彼らがあなたに危害を加えることはありません。」
しかしこの一件以来、アルジュンの健康は着実に衰えていった。彼の目は黄ばみ、顔は青白くなり、その状態は4年後に肉体を脱ぐまで続いた。1
この時期、学生時代からメルワンの敵であったベイリーの兄ホミが、彼に詰め寄るために小屋へやってきた。自殺しようとしていた弟を救うためにバーバーから遣わされたのは、ほかならぬホミであり、その後バーバーはベイリーを弟子として受け入れた。弟の放蕩な暮らしぶりを思えば、ホミにはこのことが解せなかった。ホミは、メルワンがトディショップで働いていた頃に最後に見たときから、その姿が大きく変わっていることに気づいた。今、彼を見つめながら、ホミの胸は愛で締めつけられた。しばらくすると、バーバーは彼を温かく抱きしめ、その後二人は昔のことを語り合った。その日以来、ホミもまた導師に身を捧げるようになった。
グルマイは再び、プーナに来るようにとのバーバーからの手紙を受け取った。彼女はルストムを伴って出かけ、夫と義家族には、アディに会いに行くのだと伝えた。バーバーは彼女にルストムの結婚をまとめるよう指示していたので、ルストムの結婚相手となる若い女性を探すという口実が、もう一つの言い訳ともなった。プーナでは、ナジャ・ベヘラムジ・イラニに付き添われて、グルマイは結婚適齢期のゾロアスター教徒の娘たちの家を訪ね、夕方にバーバーに報告した。2
脚注
- 1.バーバー自身は1963年5月にこの出来事を少し異なる形で語っている。「サコリを離れた後、私はプーナにある小さな小屋によく滞在していたが、それは現在のファーガソン大学のすぐ近くにあった。日中は人々が私のもとに来て、夕暮れに帰っていった。私は友人のアルジュン[スペカル]を夜警に任じた。アルジュンは強くたくましい男だった。私は彼に、小屋の外に座っていて、いかなる場合も中に入ってはならないと命じた。ある夜、勤務中にアルジュンは巨大で恐ろしい姿を見てしまった。恐怖に圧倒されて慌てふためき、私の小屋の中へ駆け込んできた。彼はこうして私の命令に背いたのである。アルジュンはその日から体重が減り始め、衰弱していき、ついには亡くなった。」
- 2.ナジャ・B・イラニはサロシュの妻ヴィルーの母方の叔母であった。
