第2章: メルワンの誕生
1921年· ババ 27歳ページ 244 / 5,444
七つの境地を通って降りて来る際の完全なる導師たちとアバターの違いは、完全なる導師が降りて来る時、創造の中のすべてのものとすべての人を意識し、すべてのものとすべての人と一つになるが、それらの事物や存在そのものにはならない、という点にある。それに対して、アバターは実際にすべてのもの、すべての人となり、すべての人が受けるすべての苦しみを、彼だけが受ける。したがって、彼が降りて来ることには無限の苦悶がある。例えば、子どもたちがタジュディン・ババに石を投げた時、彼を傷つけたように見えたが、彼は決して痛みを感じなかった。タジュディンは痛みを感じたかのように振る舞っただけだった。それに対して、ウパスニ・マハラジの投げた石がメルワンの額に当たった時、彼は石が肉を打つ痛みを実際に感じた。
1915年から1921年にかけて、プーナで粗大意識を取り戻していく間、メルワンはごくゆっくりと身近な周囲に気づくようになった。世界への自覚が増すにつれて、彼はすべてのものが自分の存在から、最も内奥の存在から現れ出るのを経験した。
彼は神を意識し、人間として活動することになるが、その行為は予めの意図なしに自動的に起こるものだった。彼の人間的な行為は、ぜんまいを巻かれて動き出す機械の兵隊の働きに似ていた。1915年以降、彼はいったんある行為を始めると、誰かに止められるまで同じことを絶えず続けた。例えば、ウパスニ・マハラジの親しい弟子イェシュワント・ラオは、メヘル・バーバーがサコリに六か月滞在している間、毎晩バーバーのためにパーン [キンマの葉包み] を用意するよう命じられていた。ウパスニ・マハラジのもう一人の弟子トリンバックは、日中に同じ務めを与えられていた。バーバーはいったんパーン [キンマの葉包み] を噛み始めると、一つまた一つとパーンを求めながら、絶えず噛み続けた。イェシュワント・ラオとトリンバックは二人とも、バーバーの求めに応じるため、組立ライン上の機械のように働かなければならなかった。彼は一度に何百枚ものパーンの葉を口にした。
バーバーは昼よりも夜の方が多くパーンを噛んだ。ある時、イェシュワントは葉を用意するうちに疲れ果て、倒れて数分間眠ってしまった。
