第16章: 戦時中のマストへの旅
1943年· ババ 49歳ページ 2,335 / 5,444
バーバーはまた、その日訪れていたルパマイとディナ・タラティに会い、二人は帰路ボンベイに戻る前に一晩泊まることを許された。
他の訪問客には、著名なバハーイー指導者の息子であるマニ・H・メータと、その他数名のバハーイー教徒が含まれていた。メータは市場でヴィシュヌと出会い、メヘル・バーバーに会いたいという強い願いを述べた。ヴィシュヌは、バーバーが部外者には会わないことを説明したが、その日バーバーがマンダリのバンガローにいるので、ともかく行ってみてはどうかと提案した。彼らが行くと、バーバーはほんの一瞬ダルシャンを許した。
メータが挑むような口調で、なぜパンチガニに来たのかとバーバーに尋ねると、バーバーは答えた。「今は説明する必要はありません。あなたは将来それを理解し、知るようになるでしょう。そのときに私が説明いたしましょう。」
シドゥはバーバーが彼と仕事ができるよう、モハメド・マストを連れてビラールへやって来た。メヘラバードでのシドゥの主な務めはモハメドの世話をすることであり、彼は亡くなるまでこの重要な仕事を続けた。
4月28日の夜、シドゥは用を足すためにジャングルへ出て行った。ビラールは深いジャングルの只中にあり、虎が出没していた。シドゥがズボンを下げてしゃがみ込んでいると、一頭の虎が暗闇の中から真っ直ぐ彼の方へやって来た。虎の目は爛々と燃え、シドゥに向かって唸り始めた。シドゥはバーバーの名を叫びたかったが、舌が口蓋に張りついて声が出なかった。あまりの恐怖に汗をかき始め、ついに気を失った。
ちょうどその時、バーバーはクリシュナを遣わしてシドゥに伝言を届けさせた。シドゥが部屋にいなかったので、クリシュナはそのことをバーバーに知らせた。バーバーは彼に、ランタンを携えてジャングルへ出てシドゥを捜すようマンダリに伝えるよう指示した。チャガン、ニル、ヴィシュヌ、マサジは棍棒で武装し、灯油ランタンを携えてシドゥを捜しに出かけた。彼らが彼を見つけると、虎は逃げ去った。シドゥはあまりに怯えていて一言も発することができなかった。彼らは苦労して彼を抱え起こした。しかし足があまりに震えて、立つことすらできなかった。彼らは彼を支えてマンダリの宿舎まで歩かせ、一時間後ようやく彼はたどたどしく一言を口にした。「バーバーが…私を…救ってくださった!」
1943年5月1日土曜日、アディ・シニアはバーバーをビラールからメヘラバードへ車で送った。チャンジはプーナまで彼らに同行し、そこからボンベイへ出発した。アディ・ジュニアはプーナから彼らと共に来た。メヘラバードから2マイルの地点でアディの車がパンクしてしまい、バーバーはサロシュ・モーター・ワークスから救援が来るまで一時間、木の下で待たねばならなかった。
