第16章: 戦時中のマストへの旅
1941年· ババ 47歳ページ 2,245 / 5,444
ドゥニに火が灯された後、バーバーはただちにメヘラバードの丘へ戻って行った。彼は白い布で全身をすっぽりと覆って丘から下りて来ており、ドゥニのそばに着席するときも同じ姿のままだった。マンダリ以外には誰一人として彼の姿を見ておらず、丘へ戻る際にも同様の仕方で誘導された。
バーバーはその日から毎月12日にドゥニを灯すようにと命じ、その命令はそれに従って今日まで守られており、これからも守られていくであろう。
バーバーは機嫌が良く、今回ドゥニに火を灯すのは過去のように雨のためではなく、ある明確な目的 ── おそらくドゥニを通じて世界の出来事に勢いをつけて推し進めるため ── であると示した。ドゥニを灯すことを提案したのは、バーバー自身からのことであった。
バーバーは翌日、1941年12月13日土曜日にも機嫌が良く、現在の世界情勢と各指導者の果たす役割について、次のように所感を述べた。
ヒトラーがすべての中で最も大きな役割を〔演じています〕。彼の名は何世紀にもわたって不朽のものとして残るでしょう。彼は英雄と悪党という二つの役を同時に、しかも見事に演じています。〔これほどの〕誰をも狂わせかねない心労の重荷を負い、また毎瞬その命を危うくする敵〔やスパイ〕に取り囲まれていながらもです。彼に課された役割を演じきれるようその身に注がれた神のナザルがなければ、彼はとうに暗殺されていたでしょう。彼はその役割を実に立派に演じているのです。
彼にこの神聖なる恩寵が注がれているため、その内には誠実な信念と強い確信が生み出され、自分が行うことは何であれ人類の向上と益のためであり、したがって〔どれほど誤っていようとも〕正しいのだと彼は考えるのです。そういうわけで、ヨーロッパの他の国々に対する、また今やロシアに対する策略や外交上の動きまでもが、彼の考えでは正当化されるのです。そうでなければ、どうして神のゲームが計画どおりに進められましょうか?
誰かが口をはさんで尋ねた。「彼は霊的ヒエラルキーの代理人なのですか?」
彼は代理人ではなく役者です ── 定められた役を演じることにかけては完璧な役者なのです。なんという組織する力を彼は持っていることでしょう!彼の成し遂げたことを見てごらんなさい。ただ一人で全世界を相手にし、しかもイギリス、ロシア、そして今やアメリカといった手強い敵を相手に戦っているのです。真に偉大です!
脚注
- 1.パウル・ゲッベルス(1897–1945)はナチスのプロパガンダの責任者であり、ヘルマン・ゲーリング(1893–1945)はゲシュタポ(秘密警察)と空軍および軍の長であった。二人ともサディストであり、ヒトラーと同じく自殺した。
