第13章: ナシクとカンヌ
1936年· ババ 42歳ページ 1,757 / 5,444
さらに、二つの部屋ごとに水洗トイレと温冷水の出る浴室を共用していた。バーバーは西洋人たちにあらゆる可能な設備が提供されるよう細心の注意を払っており、それはメヘラバードで東洋のマンダリが過ごさねばならなかった質素でしばしば不便な環境とは際立った対比をなしていた。
ロンドンで、バーバーはナシクのアシュラムの際立った特徴を説明し、西洋人たちに質素な生活を送らねばならないと注意していた。しかし到着してみると、バーバーが細かなところまで彼らの快適さに配慮していたことを彼らは知った。ラノはこう回想した。「私たちがインドに到着したとき、私たちは床に寝て、悪い[厳しい]条件の中で暮らすことになるだろうという印象を抱いていた。だから私たちは寝袋などを用意してそれに備えてきていた。バーバーがナシクの建物を見せに連れて行ってくれたとき、私たちはバーバーが整えてくれた快適さに驚き、目を見張った。」
西洋人の中には、もっと「禁欲的」な暮らしを思い描いていた者もいた。1936年12月23日木曜日、バーバーは彼らの誤解を正した。
私はあなた方にここインドで質素な生活を送ってほしいのです。そののち、西洋に戻ったときには、慣れ親しんだそこでの暮らしに戻ってもかまいませんが、あなた方はそのいずれにも左右されてはなりません。そのことを思えば、なぜ私があなた方のためにこれらの快適さを用意したのか不思議に思うかもしれません。たとえば、もし私があなた方に床で寝るよう求めれば、体が反発し、その反発が今度は心(マインド)に作用するでしょう。そのような突然の急激な変化は、私が与えるつもりでいる説明を通して真理を伝えることを困難にし、あなた方の心(マインド)はそれを把握できなくなるでしょう。ですから私は、これらの快適さを徐々にあなた方から取り除き、のちに再びあなた方に戻します。
世間は欲求の奴隷です。欲求があなた方の奴隷とならなければなりません。あなた方は近代の便利な道具を使いこなすことを学ばねばなりません——それらに使われてはならないのです。私はあなた方が欲求を放棄することを望むのではなく、それらから自由であってほしいのです。ですから最初のうちは、混乱したり、疲れたり、落ち着かなかったり、ぼんやりすることがあるかもしれません。しかし心配なさらないでください。まもなく私はあなた方を導き始め、それぞれに義務と仕事を与えます。それによってあなた方は満ち足りた気持ちになるでしょう。ひとたび私が始めれば、何ものも私を止めることはできません。ですから、1月15日までは出来る限り休んでください。1月16日には、本格的に仕事が始まります。16日からは、午前6時半に起き、午後9時半に就寝するようにし、それぞれに与えられる義務を遂行しなければなりません。
