第2章: メルワンの誕生
1916年· ババ 22歳ページ 174 / 5,444
メルワンがプーナへ戻ると、メモは再び息子に安定した雇用を見つけようとした。彼女はボボに、メルワンが早く安定した仕事に就けば就くほど気分がよくなり、彼の「精神的苦痛」も早く和らぐだろうと言った。母は彼を一人にしておかず、仕事を得ることについて一瞬の安らぎも与えなかった。これは毎日続き、彼女のしつこい催促はメルワンにとって絶え間ない苛立ちとなった。
メルワンがウパスニ・マハラジを訪ねてシルディへ行く時はいつも、母には告げなかった。告げれば二人の間に口論が起こるからだった。彼は、自分を非常に愛していた母方のおば、ピラ・マシにだけ打ち明けた。
メルワンが十代の頃、メモには世話をする赤ん坊(アディ)がいて、メルワンが大勢の友人を家に連れて来るのを好まなかった。一方、ピラ・マシはメルワンが仲間たちを自分の家へ連れて来るのを喜び、彼らはやって来て絨毯の上に集まり、カードやドラフツをしたり、ヒンドゥー教とイスラム教の完全なる導師、聖者、奇跡についての話を夜遅くまで語ったりした。ピラ・マシと夫マサジの家の周囲には広い敷地があり、メルワンと友人たちはそこでよくクリケットをした。(メルワンと友人たちが芝居の稽古をしたのもここだった。)メルワンが一日でも彼女の家に来ないと、ピラ・マシは心配になった。「なぜ今日はメルワンが来ないのだろう」と彼女は思った。「何か悪いことがあったに違いない。」そのため、メルワンはプーナを離れてシルディへ行く時はいつも、どこへ行くのかをおばに知らせ、心配しないようにと言い、戻ったらすぐ会いに行くと付け加えた。その結果、メルワンがプーナにいない時、彼の居場所を知っているのはピラ・マシだけだった。シルディから戻る時、彼はウパスニ・マハラジからのプラサードを彼女のために持ち帰った。
ある時、メルワンは母に、ジャムシェドを訪ねてボンベイへ行くと言った。だが実際にはバスでシルディへ行き、ウパスニ・マハラジと共に過ごした。メモは疑いを抱き、メルワンが本当はどこへ行ったのか言うよう妹をしつこく問い詰めたが、ピラ・マシは知らないふりをした。前述のように、メルワンの弟ジャルは母のための密偵の役をしていた。メルワンとジャルが少年だった頃、ジャルはピラ・マシの家で起こることを何でも、忠実に細かくメモへ報告していた。この時、ジャルはメルワンがシルディへ行く計画をピラ・マシに話すのを聞いていた。
