第2章: メルワンの誕生
1914年· ババ 20歳ページ 161 / 5,444
聴衆は同意して拍手したが、メルワンははにかんだように目を伏せていた。メルワンがほかのホテル宿泊客の注意を引いたのは、これが初めてではなかった。火の寺院でもホテルでも、人々は彼を見ずにはいられなかった。彼の顔に宿る輝きはあまりに明るく、人を引きつけるものだったので、誰もが彼に目を留め、彼が何者なのかと思った。
ウドワダでの日々は楽しく、若者たちはそれぞれ胸の満ちるまで楽しんだ。少年たちは一緒に音楽を奏で、歌い、踊った。
ウドワダから一行は列車で、インド西海岸沿いのナヴサリ、スーラト、ブローチへ旅し、それぞれの町に二日ずつ滞在した。ナヴサリやそのほかの場所では、彼らはパールシーのダラムシャーラー[宿泊所]に泊まり、火の寺院で敬意を表した。
メルワンが禁じていたにもかかわらず、ベイリーはほどなく、少しウイスキーを飲ませてほしいとメルワンに懇願した。ベイリーが何度頼んでも、メルワンは妥協しなかった。そこでベイリーはうんざりし、プーナへ帰ると脅すように言い、帰りの運賃をメルワンに求めた。メルワンは友人の振る舞いに嫌気がさし、全員ただちに家へ帰ることに決めた。
こうして一行全員はボンベイへ戻り、パンデーのダラムシャーラーというパールシーの宿泊所に泊まった。午後、ベイリーは外のベンチに彫像のように座っているメルワンを見つけた。手足もまぶたも、わずかにも動いていなかった。ベイリーはメルワンの奇妙な様子に驚き、コドゥとラトゥースを呼んだ。ラトゥースはそれについて軽口をたたいたが、コドゥはメルワンに近づき、その状態から引き戻そうとして何かを言った。言葉が効かないと、コドゥはメルワンにそっと触れた。するとメルワンはびくりとし、深い恍惚状態から覚めたかのように見えた。コドゥがメルワンをその奇妙な状態から連れ戻して間もなく、メルワンは勝負をしたいと言った。それぞれが相手の目を見つめ、先に目をそらした者が負けというものだった。
