第11章: ポルトフィーノ
1933年· ババ 39歳ページ 1,544 / 5,444
デーシュムクの24歳の婚約者インドゥマティについて聞いた後、バーバーはデーシュムクが彼女と結婚することを認め、こう告げられた。「あなたは結婚する運命にあり、たいへん良き伴侶を見つけられました。ただし、すべてを最終的に取り決められる前に、一度彼女を私のところへ連れて来ることをお忘れになりませんように。そうすれば、あなたには何の心配も責任もなくなりましょう。」
結婚式の日取りは、翌年の4月に定められた。
デーシュムクの非常に哲学的な性質をご存じだったバーバーは、続いて彼にこう説き明かされた。「あなたには様々な思いが浮かびましょう。疑念も生じ、あなたの心は理屈をこねるでしょう。しかし一つだけ覚えておいてください。私が真理であります!あなたの心が問い続け、さまよい続けるのなら、そのままにさせておきなさい。あちこちと心の後を追わないでください[つまり、ある師や聖者から別の師や聖者へと渡り歩かないという意味です]。私をしっかりと掴んでいてください。」
デーシュムクに向けたバーバーの言葉は、心に深く沁みるものだった。ある時、デーシュムクはこう考えた。「メヘル・バーバーはパールシーで、自分はバラモンだ。バーバーの師ウパスニ・マハラジもバラモンだ。ならば、自分がウパスニ・マハラジに従ってはいけない理由はあるのか?彼はバラモンであり、なおかつバーバーの師でもある。彼に従えば、バーバーから得るより多くの知識を得られるだろう。その上、パールシーの信奉者となることは自分にはあまりふさわしくない。」
こうした思いは、ついにデーシュムクをサコリにあるウパスニ・マハラジのアシュラムへ足を運ばせた。デーシュムクは花輪を手にしてウパスニに近づいた。ところが、ウパスニは彼を見るなり罵り始め、すぐに立ち去れと怒鳴った。面食らったデーシュムクが遠巻きに立っていると、ウパスニは彼を見つけて石を投げ始めた。これに恐れをなしたデーシュムクは立ち去り、ウパスニ・マハラジから同様の手荒い扱いを受けた他の人々の痛ましい話を思い出した。1
落胆のあまりひどく傷ついたデーシュムクは、ウパスニの厳しさに悪い印象を抱き、こう思った。「バーバーはとても優しい。あの方は愛に満ちあふれている。ウパスニ・マハラジはまるで正反対だ!メヘル・バーバーに従うほうがはるかに良い。」
結局、デーシュムクはこの出来事をバーバーに話した。バーバーはこう仰った。「ウパスニ・マハラジは真のサッドグルです。そのことを覚えておいてください!あなたは完全なる導師の在り方というものを、まったく分かっておられません。誰一人として彼らを理解することはできません。あなたは自分の意思でウパスニ・マハラジのもとへ行かれた。今度は私の命令として、もう一度彼のもとへ戻りなさい。」
戸惑ったデーシュムクは懇願した。「バーバー、あなたの仰ることなら何でもいたします──ですが、ウパスニ・マハラジのところへ戻ることだけは!彼がどれほど激怒し、私にどんな言葉を浴びせたか、あなたはご存じありません。私はあそこへは戻れません。私はあの方が恐ろしくてたまりません!」
脚注
- 1.マハトマ・ガンディーがウパスニ・マハラジを訪ねた時にも、マハラジは同じように彼を罵り、嘲って「では、お前があの偉大なマハトマか? お前は一体どんなマハトマだ?」と言ったという。
