第10章: 歌い始めた西洋
1932年· ババ 38歳ページ 1,438 / 5,444
アディ・ジュニアによると、バーバーが帰ろうとしていると告げられたとき、タルーラ・バンクヘッドはアディ・ジュニアに、翌日昼食のため自宅に来ることができるかと尋ねた。彼に話したいことがあるからだった。アディは可能だと思うが、バーバーに尋ねなければならないと言った。
彼がバーバーのところへ行くと、バーバーは「結構です」と答えた。それから厳しい口調で戒めた。「ただし彼女に触れてはなりません。そして彼女にあなたを触れさせてもなりません。」
アディは、よからぬことは何も起きないとバーバーを安心させた。
アディは翌日の午後、タルーラの家へ向かった(おそらくもう一人のマンダリと一緒であった)。彼女に会うとすぐに、アディはぽつりと口に出した。「お招きいただいて嬉しいのですが、どうか私には触れないでください。」彼女は顔を赤らめ、彼を困らせるようなことはしないと言った。昼食の最中、アディは彼女が何の話をしたかったのかを尋ねた。タルーラは、ある男性を愛しているが、その男性は自分を愛しておらず、何の愛情も示してくれないと言った。彼女はアディに、兄(バーバー)を説き伏せてその男に「愛の呪文」をかけてもらうよう頼んだ。そうすれば彼は自分に恋し、自分のものになるというのだった。アディは虚を衝かれ、バーバーはそのようなことはしないし、バーバーが教える霊的な事柄について彼女は大きく誤解していると断言した。それでもタルーラは、アディに兄がそのような呪文をかけてくれるかどうか尋ねるよう食い下がった。アディは尋ねてみると言ったが、バーバーがそのようなことをするとは思えないと改めて説明した。
アディ・ジュニアはジョーンズ夫妻の家に戻った後、タルーラとの面会のことでかなり気を揉んでいたが、バーバーと会うまでは何も言わなかった。
バーバーに会うと、バーバーは厳しい口調で尋ねた。「あなたは彼女に触れましたか?」
アディは無実を訴え、その上で彼女がなぜ自分を招いたのか、そしてバーバーに何を頼みたかったのか — ある男に愛の呪文をかけて、その男が彼女を愛するようにしてほしいということ — を説明した。
バーバーは隠しようもない嫌悪をあらわにして言った。「ハリウッドめ!」
映画スターたちの多くの間での一般的な印象は、メヘル・バーバーがオカルトの力を持ち、人々の心に影響を及ぼせる高位のヨギあるいはスワーミーだというものだった。タルーラ・バンクヘッドがそのような依頼をしたのも、そのためであった。ハリウッドの俳優や女優たちは、その暮らしが広く報じられている著名な人物であり、バーバーも今回の訪問中に新聞で大いに話題となっていたため、彼らはバーバーを自分たちと同等の有名人として歓迎した。
