第10章: 歌い始めた西洋
1932年· ババ 38歳ページ 1,385 / 5,444
その晩、バーバーはラルフ・リン主演のコメディ映画『ア・ナイト・ライク・ジス』を観に出かけた。
翌日朝6時30分、バーバーはアディ・シニア、キティ、ジラ、キム、デリア、マーガレットを伴って修養所へ向けて出発した。ほかのマンダリが出発する前に、バーバーは彼らに対し、メレディスが何を言おうと何をしようと耐え忍ぶよう命じ、いかなる場合にも騒ぎを起こしてはならないと戒めた。マンダリがデヴォンシャーの家に足を踏み入れた途端、壁にバーバーや自分たち、その他の者たちのための予定表が貼り出されているのが目に留まった。バーバーの予定は朝6時から夜遅くまでぎっしりと組まれており、マンダリの各々は自室で瞑想するよう指示されていた。他の訪問者たちについても、沈黙と瞑想の規律が組み立てられていた。ひどく居心地は悪かったものの、マンダリはバーバーの意向に従って、自分の意見を口に出さずにメレディスの計画に従い始めた。
マンダリが落ち着いたところで、メレディスは自分がバーバーを迎えに行く際には付いて来ず、距離を保つよう指示した。記者やカメラマンがバーバーの到着を待って修養所に詰めかけており、メレディスは自分以外の誰かが目立つことを望まなかった。彼は、メヘル・バーバーの東洋人弟子たちでさえ自分の指示下にあるという印象を、ほかの者たちに与えようとしていた。ところがメレディスがこの一切の段取りに気を取られていた最中、バーバーは予定よりはるかに早く午後3時20分に到着し、メレディスの計画は台無しとなった。
ミンタがバーバーを出迎え、ケネス・ロスはこの時代のアバターを歓迎すべく熱烈にバグパイプを奏でた。バーバーがデヴォンシャー到着に際して何かメッセージを述べるかと問われると、バーバーはアルファベット盤を用いて綴りながら、記者たちに次のように告げた。
この修養所に来ることは、わが家に帰るようなものです。ここでは霊性が実践的なものとされます。ここの雰囲気と訓練は、理想が実現される結果をもたらしていると私は思います。頭と胸は共に進まねばなりません。永続的な成果を確かなものとするためには、肉体的、精神的、霊的な均衡が達成されなければなりません。現在の危機が過ぎ去り、物事が再び正常に戻るためには、西洋は霊的発展の重要性を理解し、人生のあらゆる局面において――芸術にも、科学にも、日々の営みの中にも――神性を実現せねばなりません。
あの無限の意識は拡張されねばなりません。そのときにのみ、真の意味での平和があり得るのです。しかし、もし現在のように物質的側面ばかりが強調され続けるならば、さらに大きな不和が生じ、それは計り知れない苦しみをもたらすことになるでしょう。
