第2章: メルワンの誕生
1906–1908年· ババ 12–14歳ページ 135 / 5,444
幸いにも、彼らはちょうど間に合った。市当局が下水道に激流を流そうとしており、ジャムシェドは溺れていたかもしれなかったのである。
下水でジャムシェドの衣服は台なしになり、彼は悪臭を放ち、ずぶ濡れになって家に着いた。彼を見ると、メモは彼を厳しく叱った。ジャムシェドが泣き始めると、メモはさらに腹を立てた。彼女はジャムシェドを外に立たせ、夕食時にその汚れた姿で家に入ることを許さなかった。兄を気の毒に思ったメルワンは、目立たないように水桶をいくつか持って外へ行き、ジャムシェドの衣服をすべて自分で洗った。
ジャムシェドとメルワンは互いに愛し合っていたが、二人はほとんどの兄弟と同じように、けんかもした。ジャムシェドは生来短気で無鉄砲だった。メルワンは攻撃的ではなく、めったに怒りを表さなかった。二人とも甘やかされていた。ジャムシェドはダウラ・マシに、メルワンはメモに甘やかされたが、メルワンは決して甘ったれた振る舞いをしなかった。ジャムシェドは毒舌で、少年たちはしばしば意見が合わなかった。ジャムシェドが怒りを抑えられなくなると、メルワンは一言も言わず、彼を無視した。メルワンの無関心はジャムシェドをさらに激怒させ、より大きな騒ぎを引き起こした。ジャムシェドは母親から頻繁に叱責され罰せられることを恐れていたため、メモが家にいるときは、兄は弟にちょっかいを出すのを控えた。
時には、メルワンが兄のいたずらの罰を引き受けることさえあった。ベイリーが明かした次の出来事がそれを示している。
あるとき、メルワンの母親が兄のジャムシェド、私たちがジャムと呼んでいた彼に、駐屯地の市場でいくつか買い物をしてくるよう言いつけ、ジャムシェドはメルワンに同行を頼んだ。メルワンは勉強に没頭していて行く気がしなかったが、兄がしつこく頼んだので同意した。
荒っぽい性質のジャムシェドは、買い物に行く気分ではなく、母親がこの使いを強いたことに腹を立てていた。途中で、ジャムシェドは自分より小柄なムスリムの少年とぶつかり、二人はどちらに非があるかをめぐって口論し始めた。メルワンは二人をなだめようとしたが、興奮のさなか、そのムスリムの少年がある罵り言葉を口にし、それでジャムシェドはかっとなった。後先を考えず、彼はその少年の顔を平手で打ち、もう一度打とうとした。そのときメルワンが間に入り、ムスリムの少年を脇へ押しのけて、自分がその平手打ちを受けた。
ジャムシェドの手がメルワンの顔に触れた途端、彼は落ち着きを取り戻し、二人は市場へ向かった。道には人だかりができており、メルワンが小柄な少年を守るために平手打ちを受けた様子を目撃した。
