第9章: 激動の旅
1930年· ババ 36歳ページ 1,184 / 5,444
アルデシルはアガ・アリを連れてくることができず、バーバーはこのために自分がスリナガルへ戻る必要があると述べた。しかし彼はラオサヘブとバイドゥルに、自分の計画を秘密にしておくよう指示した。メヘラバードとナシクのマンダリには、その件はすぐには知らされなかった。同じ日、バイドゥルはアガ・アリをインドへ連れて来ようとして、バーバーによってペルシアへ送られた。少年トゥカラムは4時の列車でプーナへ送られた。
1930年6月15日日曜日、バーバーは午後6時にアリ・アクバル、チャンジ、ラオサヘブ、ヴィシュヌと共に、2度目のカシミール旅行のため列車でメヘラバードを発った。彼はまずナシクへ行って1時間だけ滞在し、その後ボンベイへ向かい、午前8時に到着して、ニルの家でお茶を飲んだ。16日の午後、一行はデリーへ向かう列車でボンベイを発った。翌日デリーに到着し、バーバーと同行者たちはマハラジャ・ホテルに宿泊した。
6月18日、信心深いそのホテルの支配人が、K・D・ジョシという占星術師を導師に会わせるために連れて来た。ジョシは聡明な青年で、心からバーバーに惹きつけられているようだった。後にチャンジが彼に手彩色のバーバーの写真を3枚渡すと、ジョシは思いに耽りながら数分間それらを見つめた。すると突然、バーバーの写真を見つめていたジョシが予言した。「およそ2年のうちに、この強大な人格は全面的に現れ出るでしょう ― 彼の内に潜在し、世に見えていない力々が顕現し、彼の沈黙は破られるでしょう。その沈黙もまた、過去5年間、彼の並外れた力が秘められ、知られないでいたことの徴(しるし)です。これらの力は今後2年のうちに全力で噴き出し、人類全体をその勢いの中に巻き込むでしょう。」
その日のうち、ラホールの英字新聞のデリー特派員R・N・カリアがバーバーに会いに来た。カリアは言った。「私は今、あなた様のような聖者を我が家へお招きできるよう、できるだけ多くのお金を稼ごうと努めております。聖者の方々にお仕えし、快適にお過ごしいただきたいのです。」
バーバーの答えはとりわけ胸に響くものだった。
聖者たちは、たとえ貧しくとも、神を愛する者たちを愛します。富んでいても愛のない者を、聖者たちは決して主人として好みません。ですから聖者は、神への愛と献身を持つ貧しき乞食の方を、そのいずれも持たない富者よりも好むのです。
あなたの目的は良いものですが、それを果たそうとなさるその仕方は疑わしいものです。
