第9章: 激動の旅
1930年· ババ 36歳ページ 1,149 / 5,444
マンダリのバスがちょうどカーブを曲がろうとしていたそのとき、バスは突然うしろへ滑り出した。誰一人どうしてよいか分からなかったが、皆はバーバーの名を繰り返し唱え始めた。運転手はハンドルの制御を失った。バスは、道路と眼下の深い谷とを隔てる小さな石垣を越え、後方へ転落していった。「バーバー! バーバー! バーバー!」と叫びながら、皆はバスがまさに墜落して自分たちが死ぬのだと確信した。
ところが突如、バスは完全に停止した。息を切らせながら(中には気を失いかけた者もいた)、なぜバスが後退を止めたのか、誰一人説明できなかった。バーバーのナザル[眼差し]だけが彼らを救ったのだ。さもなければ、バスは確実に崖から転がり落ち、眼下の谷へ墜落していたであろう。
慎重に外に出てみると、バスの半分が崖の上にぶら下がっているのが見えた!なぜそのまま崖の向こうへ転落しなかったのか、その理由を示すものは何ひとつなかった。それは驚くべきことであり、また説明のつかぬことでもあった!マンダリのうち何人かは泣き出し、自分たちの上にナザルを注いでくださったバーバーに感謝した。ヴィシュヌが叫んだ。「バーバーが今日われわれの命を救ってくださった!皆で彼のジャイ[勝利あれ]を叫ぼう!」
バーバーは男たちにバスを道路まで引き上げるよう指示し、自らもそばに立って直接指揮した。皆が大いに力を尽くしたのち、バスはようやく道路に押し戻された。これは聞こえる以上に危険なことだった。バスがふたたび滑り出して、男たちの何人かを巻き込みながら崖下へ引きずり込む可能性があったからである。
そののち、彼らはある滝の前で足を止め、顔を洗って気を取り戻した。
ブアサヘブはこの旅の責任者に任じられており、男たちと少年たちを取り仕切っていた。出発に先立ち、バーバーはブアサヘブに、一行のうち一部はバスで、一部は先に車で行くようにと指示した。ブアサヘブが、誰がバスに乗り誰が車に乗るべきかをバーバーに尋ねようとしたまさにその時、ダストゥールがバスに乗り込み、車は彼を置いて出発してしまった。
バーバーは大いに不機嫌になった。彼は、車に乗った者たちが戻ってくるまで全員バスのそばで待つよう命じた。バーバーはブアサヘブを叱り始め、起こったことを彼の責任として咎めた。
「なぜ私の命令を破ったのですか?なぜ車が出発する前に、私に尋ねなかったのですか?」
ブアサヘブが返事をする間もなく、バーバーは自分の両頬を激しく打ち、その表情は厳しいものへと変わった。
彼は述べた。「弟子たちが私の命令を蔑ろにしたその過ちのために、師が自らを罰しなければならぬというのは、よろしくないことです!」
