第5章: 沈黙の始まり
1926年· ババ 32歳ページ 657 / 5,444
最初、魂は自らの自由について真の知識を持っていませんでしたが、今や自分自身を知っています。
誰が糸を反対方向にねじって、結び目から自由にすることができるでしょうか?それはサッドグルです。もし力を加えて結び目を引っ張って解こうとすれば、糸が切れてしまう危険があります。神を実現した後に降りてくるためには、糸が無傷のまま保たれていなければなりません。そうしないと、糸の絡まりを解こうとしてあちこちで突然かつ無秩序に糸を切ってしまえば、悟りの後にその人は意識を失い、マジュブ[神を意識するが、世界を意識しない者]となってしまうでしょう。
ですから、自らを完全なる導師に委ねることが最善であり、その方があなたのサンスカーラを取り除き、あなたを解放する責任を引き受けてくださいます。ひとたびその方に身を委ねれば、あなたを知識と神-実現へと導くことがその方のお務めとなります。
するとマンダリの一人が尋ねた。「ですが、なぜ私たちのために具体的な何かをしてくださらないのですか?」
バーバーは答えた:
私があなた方のために行う働きは常にあります。そして真理に至るもっとも容易な道は、世間とのあらゆる繋がりを断ち、完全なる導師に身を委ねることです。イエスが「すべてを捨てて、私に従いなさい」と言われたとおりです。導師が、ご自分と接触する者たちを世俗の絡まりから引き離すための働きは、常になされています。その方の内なる秘密の働きは、公にされる働きとは比べものになりません。
奇跡について説明しながら、バーバーは指摘した:
死者を蘇らせることはサッドグルにとって子供の遊びのようなものであり、全宇宙のために働かねばならないその方にとって、それ自体は重要なことではありません。世界の益のため、ふさわしい時にのみ働かれます。熱のある子供に1ルピー銅貨を見せ、キニーネを飲めばそのルピーが自分のものになると伝えます。その誘惑に負けて、子供はキニーネを飲みます。しかし、ルピーを手に取ろうとした途端、それは取り上げられてしまいます。その理由は、ルピーが子供に薬を飲ませて熱を下げさせるためだけの手段だったからです。同様に、奇跡を行うことは世俗的な心の持ち主を真理に引き寄せるために必要であり、それらはひとえに世界の益のために行われるのです。
もし私がヘンリー・フォードにここに来て私の言うとおりにせよと頼んだとしたら、彼はそうするでしょうか?1絶対にしません!
脚注
- 1.ヘンリー・フォードはフォード・モーター・カンパニーの創業者であるアメリカ人。
