第39章: ドラッグ禁止
1964年· ババ 70歳ページ 5,089 / 5,444
一方、北インドでは三年続いた干ばつにより小麦と米が深刻に不足し、数千人が飢饉に直面していた。新聞は彼らの惨状を伝える記事で埋まっていた。毎朝、広間で書簡や未処理の事柄を片付けたあと、時間があるとバーバーは「さあ、いんちきなニュースでも聞きましょう」と言うのが常で、それはエルチが新聞の見出しや面白い記事を読み上げるようにという意味だった。
バウは干ばつのことを聞き、飢えに苦しむ人々のことを思い、その恐ろしい苦しみを和らげるために何かをすることもできない無力さを感じた。ある日、彼は名のある実業家が無料の炊き出し所を開き、多くの貧しい人々に食事を提供しているという記事を読んだ。彼はそのことに嬉しさを覚え、その記事はバーバーにも読み聞かされた。バウは思った。「これこそ真の無私の奉仕の手本だ。神がこの人に富を与えたのはよいことだ。彼はそれを他の人々の益のために使っているのだから。」
その夜、バウはバーバーの傍らで足を揉んでいたが、ふと例の実業家のことが頭に浮かんで来た。彼は再び、その人物がどれほど立派で、どれほど寛大であるに違いないかを考え始めた。
バーバーは突然尋ねた。「何を考えていますか?」
いつものようにバウは「何でもありません」と言った。
バーバーは引き下がらずに言った。「本当のことを話してください。」
そこでバウは自分の考えを打ち明けた——北インドの貧しい人々の苦境、無料の炊き出し所を開いた裕福な実業家の無私さなどについて。
それに対してバーバーは言った。「彼がしているのは無私の奉仕ではありません。彼は最も利己的な奉仕をしているのです!もっとも、彼の行っていること自体は善いことではありますが。」
バウは衝撃を受け、バーバーはこう説明した。「彼の『奉仕』の背後には利己的な動機があります——彼は名声と評判のため、自分の写真と名前を新聞に載せるためにこれを行っているのです。彼は人気者になりたいのです。人々から自分が親切で寛大な人物だと思われたいのです。彼はまた、政府にこれほどの金を慈善に出していると見せて、そのことで税の免除を求めたいのです。
「ところがあなたを見てください。あなたは何の動機もなく、心からの愛をもって私に仕えています。全宇宙は私の中にあります。あの資本家は、たとえ真に無私になったとしても、決して全宇宙に仕えることはできません。ですから、彼の奉仕とあなたの奉仕の間には、天と地ほどの隔たりがあります。私を通して、あなたは全宇宙に仕えているのです!」
