第38章: グルプラサド庭園、1963年
1963年· ババ 69歳ページ 4,957 / 5,444
デーシュムク博士はインド大統領のエス・ラーダークリシュナン博士を知っており、1930年代半ばに初めて彼にバーバーのことを話していた。ラーダークリシュナンは1936年にマイソールでバーバーに会おうとしたが、その時バーバーは隠遁中だった。マノハルとモナ・サカレがデリーからプーナに到着し、最近大統領に会って『神とともに (Stay With God)』一冊と他の文献を渡したことをバーバーに知らせた。ラーダークリシュナンは東西集会とバーバーについてさらに聞いて大変喜び、近いうちに会いたいという望みを表した。
それに対して、バーバーは述べた。「大統領もいつか来るでしょう。誰もがいつか来るでしょう。聖者たちも、本物であれ偽物であれ、来るでしょう。彼らには私のもとへ来る以外に道はありません。」
フランシスとバウの励ましで、デーシュムクは英語でキールタンを作っており、バーバーは彼にそれを朗唱するよう頼んだ。
その後、バーバーはユーモアを交えて宣言した。「歴史上、このようなことはこれまで一度もありませんでした!」
彼はジム・ミストリーにデーシュムクと一緒に歌うよう頼んだ(二人とも歌声を持ち合わせていなかった)。ジムは生まれてから一度も歌ったことがなく、緊張で震え始めた。それでも彼は試み、二人の「二重唱」は聴衆を爆笑させた。バーバーは彼らの歌を大いに面白がったが、それを聞くと「胸がどきどきする」と冗談を言って、突然止めさせた。
それから、バーバーはこう述べた。
自己の悟りを得た者にとっては、幻影であるものはすべて消え去ります。それでも私はユーモアの感覚を保っています。だからこそ、宇宙的苦しみに耐えることができるのです!
真の知識を得る時、超越の状態に到達します。それは心で得ることはできません。あなたは目であらゆるものを見ますが、鏡を前に置かないかぎり、自分自身の目を見ることはできません。同じように、真の知識という鏡をあなたの前に置きなさい。そうすれば、あなたは自分の真の自己を見るでしょう。
道においては、完全な正直さと無私の奉仕が必要です。自己についての考えが一つでもあれば、あなたの奉仕は無私ではありません。ある詩人[パキスタンのサイブ・アスミ]はこう言いました。
「まずこの世を放棄し、次にあの世を、
そして神を、最後には放棄そのものをも放棄せよ!」
その日、パトワルダンがバーバーの前で歌うために来て、尋ねた。「『私』のない行為とは何ですか。『私』という考えに動機づけられていないものとは何ですか。」
バーバーは答えた。
すべての行為には『私』があります。しかし、愛しいお方への愛から、そのお方に完全に明け渡してなされる行為には、『私』がありません。それはエゴのないエゴです。真の愛において、愛する者は自己へのいかなる思いもなく、愛しいお方の幸福を求めようとします。その時、彼はすべてを愛していると感じます。
