第30章: 1956年西洋への旅
1956年· ババ 62歳ページ 4,060 / 5,444
数分後、バーバーはひっそりと階上の自分の部屋へ上がっていった。ダナ・フィールドがバーバーに自家製のコーヒーケーキを持って来ると、バーバーはその一切れをダナの口に入れた。
ダンテ・レオ・カルデッラはホテルに何度もバーバーを訪ねて来ていた。毎週水曜日、霊的探求者の集まりがダンテのアパートで開かれていて、彼はバーバーがそのグループに語りかけてくれることを切望していた。午後7時、バーバーは車でノース・デトロイト・ストリート1401番地、1号室のアパートへと向かい、そこではおよそ50人の人々が静まり返った期待のうちに彼を待っていた。ダンテは次のようにバーバーを迎え入れた。
私たちは、たいへん偉大な霊的教師であり導師であられるメヘル・バーバーを、ここにお迎えできて、本当に幸運です。バーバーは神聖な化身を体現しておられ、さらに重要なことに、ご自身がまさにその神聖な化身であられます。より深く学んでこられた方々は、それが何を意味するかをご存じでしょう。バーバーを知性で測る方法はありません。なぜなら、バーバーの偉大さは、究極的には、ただ胸でしか測ることができないからです。
カルデッラはバーバーのメッセージ「愛と神の愛」から数か所を抜粋して朗読した。そのグループはふだん数分間共に瞑想していたが、この週はバーバーがその場にいたので、カルデッラは皆にバーバーに意識を集中するよう勧めた。「バーバーの最大の祝福を受けるには」と彼は言った、「バーバーに対する愛に満ちた献身と注意を捧げることです。なぜならそれこそが、バーバーが直接働きかけ、皆さんの人生において助けてくださることのできるものだからです……一切の奇跡の中で最も偉大な奇跡は、目覚めた胸の奇跡です。そして、まさにこの点においてバーバーは本当に私たちを助けてくださるのです。」
数分間の沈黙の瞑想ののち、バーバーは皆に毎週水曜日の真夜中に自分の名を念じて瞑想するよう指示した。バーバーはエルチを通じて、この一同にこう告げた。
皆さんにお会いできて嬉しく思います……ダンテはバーバーを愛しています。彼は今日、バーバーについて皆さんにすべてお話ししました。バーバーは彼を愛していますが、大切なのは、皆さんがすべての人の内に私を見ることです。できることなら、いまバーバーが伝えたことを実行してください。バーバーの指示はこうです — 毎週水曜日の真夜中に、毎週、十五分のあいだ、完全な暗闇の中に座り、夜十二時から瞑想を始め、目を開けたまま、息を吸うときも吐くときも「バー・バー」と繰り返し、瞑想中に得るどのような体験にも気を留めないでください。もしバーバーが見えたら、そこに意識を集中させ、繰り返しを続けてください。そうすれば、皆さんはすべての人の内にバーバーを見るようになるでしょう。バーバーは、これを逃してはならないと言っています。
私はすべての人の内にあり、すべてのものの内にあります。私は、皆さんが肉体として見ているこの姿だけではありません。私は大洋です。あえてこの大洋に身を投げ入れる者だけが、その大洋から真珠を取り出すことができるのです。
