第30章: 1956年西洋への旅
1956年· ババ 62歳ページ 4,054 / 5,444
エルチはバーバーの隣に座り、ダーウィン・ショウは二人のすぐ後ろに座っていた。ダーウィンもまた眠らなかった。アディは目を覚ましておくのに苦労し、バーバーはそれをからかった。バーバーの座席の上の灯りは一晩中つけられたままだった。
バーバーは後にこう述べた。「私は〔飛行中に〕沢山の仕事をしていました。」
メヘルジーにとって、バーバーの「仕事」は屈辱を学ぶ数多くの教訓を意味した。たとえば、飛行機が午前1時にダラスに着陸する予定だと機内放送があった数分後、バーバーはメヘルジーに、スチュワーデスのところへ行っていつ着陸するのかを尋ねるよう指示した。さらに10分ほど経つと、バーバーは彼にもう一度尋ねるよう告げた。これが何度か繰り返され、メヘルジーは言った。「バーバー、彼女は私たちのことを気が触れているか、ジャングリ〔粗野で無知な者〕だと思うでしょう。」しかしバーバーには独自の理由があり、彼に尋ねるよう告げ、その女性はいつも微笑みを浮かべて丁重に答え、まったく嫌な顔をしなかった。
ある時、別の飛行機の便で、夕食後皆が眠っていた。スチュワーデスたちもまた疲れていて、機体後方でうとうとしていた。
バーバーはメヘルジーに指示した。「行って、私たちのスチュワーデスに、私はいつ朝食を頂けるのか尋ねてください。」
「ですが、彼女は休んでいます」とメヘルジーは言った。
「彼女を起こして尋ねてください。」
メヘルジーは従わざるを得なかった。若いスチュワーデスは微笑みを浮かべながら、朝食は朝に提供されると伝えた。
メヘルジーが戻ってバーバーにそう告げると、バーバーは身振りで示した。「私はお腹が空いています。今すぐ何か食べるものを持って来てください。」
メヘルジーはふたたびその女性のところへ行って起こさねばならず、彼女はシリアルとコーヒーを彼に渡した。バーバーはほとんど口にせず、ただ指の間で食べ物を少し砕いただけだった。そして、ほとんど手をつけられていないままのトレーをそのように返さねばならなかったメヘルジーは、いっそう恥じ入った。
また別の機会には、夜の真ん中に、バーバーはマンダリにスチュワーデスのところへ行き、いつ自分たちを起こしてくれるのか、いつ目的地に到着するのかを尋ねるよう告げた。「ですがバーバー、彼女は眠っています」と彼らは言うのだった。
「呼びなさい!」と命じられた。
たとえばこのように――「お嬢さん、お嬢さん、私たちのボスがいつロサンゼルスに着くのか知りたがっています」。驚いたことに、マンダリは、スチュワーデスたちが決してそれに腹を立てないことに気づいた。バーバーには、こうすることに彼自身の理由があった。誰かを起こすことによって、彼はその人に自身との接触という祝福を与えていたのだった。
バーバーと一行は、1956年7月31日火曜日午前5時50分にロサンゼルス国際空港に到着した。霧雨が降り、空はどんよりと曇っていた。
