第30章: 1956年西洋への旅
1956年· ババ 62歳ページ 4,026 / 5,444
私が感じたあの感情を描写しようとしても無駄です。それは恍惚であり、至福でした。決して忘れることはありません!それは私がこれまでに体験した中で最も素晴らしい経験でした。
世にあのような愛は他にありません。あなたがどれほど多くの恋人や夫、妻、子供、兄弟姉妹を持っていたとしても構いません。それらすべてを合わせても、あの愛とは比べものにならないのです。
午後一時三十分、アディはバーバーをゲストハウスへ車で送り届けた。雨が降っていたが、バーバーは台所まで歩いて行き、そこで午後二時にエリザベスの誕生日パーティーが始まった。バーバー自らがケーキを切り分け、エリザベスに約束していた七度の抱擁を与えた。全員がハッピーバースデーを歌い、ケーキとアイスクリームを食べた後、エリザベスはバースデーカードを贈られた。バーバーはそのカードの一方のページに署名し、他の人々はもう一方のページに署名した。
それから皆はバーバーの後について徒歩でバーン(納屋)へ向かった。バーバーに従って歩きながら、彼の愛する者たちは小さな子供のように、いつもできるだけ彼の近くへ寄ろうとしていた。あるとき、皆がバーンへ歩いて向かっていたとき、一人の女性がバーバーの十歩ほど後ろから一途に従っていた。道の途中、彼女のサンダルに小枝が挟まり、彼女はそれを取り除こうと立ち止まった。彼女が足を持ち上げた瞬間、バーバーもまた立ち止まった。バーバーは振り返って彼女を見つめ、まるで「大丈夫ですよ、かわいい人、私が待ちますから」とでも言うかのように微笑んだ。彼女は小枝を取り出し、足を下ろした。バーバーは振り返り、また歩き続けた。
アンディ・ミュアはこの小さな一幕を見ており、それを生涯で見た中で最も心を打つ場面の一つとして記憶していた。バーバーは実に思いやり深かった。バーバーはその女性に背を向けて先頭を歩いていたにもかかわらず、彼女が遅れを気にすることのないようにと立ち止まったのである。
全員が揃うと、バーバーは黄色い菊と藤色のグラジオラスでできた大きな花束をエリザベスに贈った。それは一行全体からの贈り物であった。バーバーは前日の言葉を繰り返し、世界中のどの場所よりもこのメヘル・センターが最も心地よいのだと述べた。
前日のバーバーとの面会の折、マリオン・フローシャイムはセンターについての提案をバーバーに申し上げており、いまバーバーは彼女にそれを皆の前でもう一度述べるように求めた。マリオンは立ち上がって言った。「ここのすべてがどれほど美しいかを目にし、またそれを分かち合えることが皆の胸にどのような思いを抱かせるかを知り、私はエリザベスがお喜びになり、また計画にも合うのであれば、私たちの愛から男子用の宿舎一棟と女子用の宿舎一棟を建てることはできないでしょうか、とお尋ねしました。」
