第30章: 1956年西洋への旅
1956年· ババ 62歳ページ 4,010 / 5,444
「あなたの沈黙のきっかけは何だったのでしょうか?」
「沈黙を破った後に、世界に私を知らしめるためです。」
「どのような状況の下であなたは沈黙されたのですか? 何らかの幻視やメッセージがあったのですか?」
「私の知です。これについて考える必要はありません。私には分かっているのです。私が初めて沈黙を始めた時、沈黙を破れば世界が私を知ることになると分かっておりましたので、それで始めたのです。」
エルチが尋ねた。「バーバーがおっしゃることがお分かりですか? 大切なことだとバーバーはおっしゃっています。」
その記者は言った。「はい、ありがとうございます。長年にわたって発話をしない多くの人々が、話す力を失うことが知られています。時が来たら話すことがおできになると確信しておられますか?」
「百パーセントです」とバーバーは身振りで示した。
別の記者が問うた。「どうしてそう確信なさるのですか?」
「私が知っているからです」とバーバーは答えた。
記者たちが互いに話し始めると、バーナード・カルヴァーリョが、エルチがアルファベットを唱えていき、バーバーが望む単語の最初の文字を合図で示すまで続け、必要があればエルチが分かるまでその単語の綴りを示していく、その方法について解説を差し挟んだ。
バーバーは続けた。「私が沈黙を始めた時、私は書くこともやめました。読むこともやめました。それからアルファベット盤を使うようになりました。人々が私のそばに来ると、私はアルファベット盤で説明したものでした。このようにして、私は一度に数千人にメッセージをお伝えしていました。数千、数万の人々が私のもとへやって来ました。彼らは私が盤の上で口述するメッセージを聞こうと、沈黙のうちに座っていたのです。ごく最近、私はアルファベット盤を使うことすらやめ、身振りで自分の意を表そうとしています。」
エルチは続けた。「バーバーがおっしゃろうとしていることを私が把握できない時、バーバーが合図を送られ、私は手を止めてA、B、C、Dなどを繰り返します。」
バーバーは述べた。「皆さんにお会いできて嬉しく思います。」
同じ記者が尋ねた。「もう一つ質問してよろしいでしょうか? あなたが成し遂げておられることを成し遂げたいと願う他の人々にも、無言を勧められますか?」
バーバーは身振りで「いいえ」と示した。
記者は続けた。「勧められないのですね。ビリー・グラハムという名のアメリカ人福音伝道者のことをお聞きになったことはありますか? 彼にお会いになって話をされたことは?」
再びバーバーは身振りで「いいえ」と示した。
「彼の働きについてはお聞きになっていますか?」
「知っております。」
「彼の働きについてどのようにお考えか、お聞かせいただけますか?」
「神あるいは主イエスの名のもとに行われる働きは、いかなるものであれ良き働きです。しかしそれは、誠実に、正直に、その働きに何の誇りも抱かず、それを通して利を得ようと願うことなく行われねばなりません。」
