第1章: 涙を流す時代
ハズラト・ババジャン
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グルルフが当時の結婚適齢期である十五歳に達すると、両親はその話を持ち出した。両親は、娘が頑として結婚を拒むことに驚きあきれた。パターンの王女が独身のままでいるなど前代未聞であり、とりわけグルルフのように愛らしい娘であればなおさらだった。そこで両親は、彼女がすでに自らの愛しいお方を選んでいたことを知らぬまま、無理やり結婚させようとした。その乙女は、はるか昔から自分の胸をとらえていたお方に恋していた。どんな王子も、どんな美しい花婿も、そのお方の代わりにはなれなかった。グルルフの胸は神聖な歓喜に酔いしれ、愛しいお方と一つになりたいと切望して泣いた。
月日がたつにつれ、グルルフの両親はいっそう強硬になり、ある王子との婚礼をある日取りで祝う計画まで立てた。グルルフは、自分には選択の余地がないと告げられた。すべての準備はすでに整えられていた。彼女は両親を愛していたが、その計画は彼女には耐えがたいものだった。真の愛しいお方を見いだしたいという切なる思いは、あらゆる障害と苦難を乗り越えさせ、彼女は家とバルーチスターンを逃れ去り、二度と両親のもとへは戻らなかった。
グルルフは北東へ旅し、まずペシャーワルへ、次いでラーワルピンディーへ向かった。当時、若い娘が家を出て、インドの山岳地帯をひとりで旅するなど、信じがたい大事業だった。しかし、愛しき神が彼女を見守っていたので、険しい山道でも彼女は見つけられも捕らえられもしなかった。
旅のあいだ、グルルフは伝統的なムスリムのヴェールを身につけていた。だが、彼女の愛しいお方は、愛する者をいつまでヴェールに隠しておかれるのだろうか。愛しいお方は、二元性のヴェールを取り去り、このふさわしい花嫁を万有に遍在するお方へと変えようとしておられた。
グルルフの胸は神聖な愛の火に燃え、神と引き離されていることの恐るべき痛みに苦しんでいた。その落ち着かなさのために、彼女は飢えも渇きも眠りも忘れていた。昼も夜も、彼女は愛しいお方への神聖な狂気に取り憑かれ、ラーワルピンディーの通りをさまよった。かつての王女は今や旅人となり、この絶え間ない不安だけが彼女の唯一の安らぎだった。いったいどれほど多くの生にわたる厳しい苦行が、彼女のうちにこの霊的な渇望を生み出したのだろうか。1彼女のただ一つの願いは愛しいお方の顔を見つめることであり、その胸は叫んだ。「来てください、私の愛しいお方よ、私に会いに来てください!早く来てください、さもないと私は死んでしまいます!」
こうして歳月は流れたが、グルルフの渇望の涙は決して止まらなかった。その涙が彼女の肉体の器を「空にした」後になって初めて、彼女は一人のヒンドゥー教のサッドグル [完全なる導師] に出会った。2その完全なる導きのもと、グルルフは今のパキスタン地域の荒野にある山に登り、人里離れた洞窟に住んだ。
脚注
- 1.メヘル・バーバーはかつて、ババジャンは前世でバスラの尊崇された聖女ラービアであったと明かしたことがある。
- 2.そのサッドグルの名は知られていない。
