第29章: 短いダルシャンと隠遁
1956年· ババ 62歳ページ 3,950 / 5,444
イスマイルを相手にすることは、バウにとって寛容についての長い教訓となった。彼がこれほど悪戯好きでなかったら、バウが気性を抑え、黙っていることを学ぶ機会など他にどこにあっただろうか?バーバーはまさにこの目的を念頭に物事を取り計らわれており、イスマイルは見事にその役を演じきった。時折、彼はこんな言葉でバウをからかった。「もっとうまく教える方法を学んだほうがいいですよ!あなたは教え方を知らないんですから。あなた自身はどこまで勉強したんですか?」
あるいは、時にはこう言うのだった。「あなたの命運は私の手の中にあります!もし私がバーバーに一言でも不平を申し上げれば、あなたはひどい目に遭うことになりますよ!」
こうしてサタラ滞在中、バウはこの「立派な」生徒を背負わされることになった。
1956年3月6日火曜日、バーバーは隠遁の働きのためジャッジ・バンガローへ移った。ジャッジ・バンガローもまた古い建物ではあったが、ジャル・ヴィラほど荒廃しておらず、より大きく涼しく、はるかに静かな地区にあった。指示の通り、シドゥは翌日、第五境地のマスト、アリ・シャーをメヘラバードからサタラへ列車で連れて来た。8日にはクマルの母マタジが、第六境地のマスト、ニルカントワラと共にハルドワルから到着した。ニルカントワラはデラドゥンからの二日間にわたる長い列車の旅の間、まったく無言だったが、バーバーを見るやその前に跪き、おびただしく涙を流しながら一語だけを口にした ―― 「ムクティ[解脱]。」バーバーは彼の頭に手を置かれた。
二人のマストはどちらもジャッジ・バンガローに留め置かれた。カイコバードもそこに滞在していた。3月9日から20日までの十二日間、バーバーは一日二度ずつ口にする牛乳なしの紅茶二杯のみで断食しながら、二人のマストとカイコバードと共に毎日およそ七時間働いた。同じ期間、男女のマンダリは交替で24時間断食するよう求められた(一方、バーバーは連続して断食していた)。
アリ・シャーはバーバーを「ビッグ・ボス」と呼んでいた。彼はバーバーから引き離されることに耐えられず、夜でもベッドを抜け出して歩き回り、愛しい「ボス」を探し求めた。あるとき、メヘラバードでパドリは彼がバーバーの写真に向かって両腕を振り回し、こう叫んでいるのを見た。「ですがあなたはこんなにもたくさん ―― ああ、こんなにもたくさん持っていらっしゃるのに!なのになぜ、私にもっと与えてくださらないのですか?」
ニルカントワラは時には非常に活発に見え、また別のときにはまったく動かなくなった。例えば、彼は目を閉じてまったく動かずベッドに横たわっていることがあった。バーバーが入浴などを促されると、ニルカントワラはベッドから跳び起き、浴室へ大股で歩いて行き、そこでバーバーが彼を入浴させた。それが終わると、彼はベッドへ戻り、瞬時にまた動かなくなった。食事を勧められると、彼は台所へ駆けて行った。そのマストは普段は自分の食事を自分で作っていたが、何も口にしようとしない日々は例外であった。
