第26章: 驚くべき3週間
1954年· ババ 60歳ページ 3,642 / 5,444
しかし5分ほどすると雨はやんだ。おそらく、アバターの宣言を悲しく感じて、天が数滴の涙をこぼしたのだろう。9月28日以来、集会に出席した人々の愛に圧倒され、そのような涙のしずくが絶えず落ちていた。今日のこの最後のしずくは、恋人たちが愛しいお方と間もなく別れなければならないことへの哀れみだった。
クトゥンバ・サストリがテルグ語版を朗読しているとき、バーバーはミヌー・カラスが居眠りしているのに気づいた。エルチは彼を連れてくるよう言われ、バーバーは「罰」として、進行が終わるまで壇上に立っているよう彼に命じた。彼は喜んでそうした。バーバーの微笑む目がしばしば自分に向けられているのを見たからである。
その後バーバーは、東西の恋人たち一人ひとりにプラサードを配った。西洋人たちが近づくと、バーバーは一人ひとりが口づけできるよう手を差し出した。プカルが近づくと、バーバーはプラサードを彼の口に入れ、彼を抱きしめた。
配布は午後4時45分に終わった。舞台から降りると、バーバーはナウランガのヒララルを見た。彼はぼう然とし、頬に涙を流しながら「バーバー、バーバー、バーバー!」とつぶやいていた。バーバーは彼の頭を自分の胸に押し当て、手で彼の顔をなでて慰めた。
バーバーが車まで進み、中に座ってメヘラザードへ発つのは容易ではなかった。愛の酒に酔った者たちは胸を引き裂く涙を流し、周囲にはバーバーのジャイ!の声がこだましていた。多くの人が彼の車を取り囲み、エルチが運転するのを難しくした。車はゆっくりと道へ出ていった。バーバーは窓から手を差し出し、愛に酔った恋人たちはその手に口づけした。これはほぼ4分の1マイル続き、恋人たちは道に釘づけになったように立ち、バーバーの車が見えなくなるまで見送った。
ボンベイのバナジ・カラニはかなり先まで行っていた。1バーバーの車が近づいてくるのを見て、彼は道端に立った。彼は激しく泣いており、自分の頭を車に打ちつけたいと思っていた。しかしキシャン・シンが彼を見つけ、どうにか引き止めた。バーバーはバナジの顔をなで、彼を慰めてから出発した。
しかし道をさらに進むと、メヘルジーが見えた。彼もまた涙を抑えられず、心を落ち着かせようとしてここまで離れて来ていた。
バーバーは彼に尋ねた。「なぜ泣いているのですか? 家から何か知らせがあったのですか?」
メヘルジーは涙を隠そうと懸命にしながら首を横に振った。バーバーは愛情を込めて、与えられた仕事に注意を向け、心配しないよう彼に言った。
脚注
- 1.バナジ・カラニはディナ・タラティの兄弟だった。彼はメヘラバードのメヘル・アシュラムの学生だった。
