第25章: ハミルプールとアンドラでの大規模ダルシャン
1954年· ババ 60歳ページ 3,432 / 5,444
運転手は再びエンジンをかけ直そうとした。右側に座っていたキシャン・シンが何気なく窓から身を乗り出して様子をうかがうと、すぐさま運転手に止まるよう叫んだ。運転手が降りてみると、右の車輪は道路を外れて深い運河へ転落する寸前、わずか数インチのところまで来ていた。バーバーを含め全員が車を降り、バーバーはその間一髪の難を逃れた一件をただ微笑んで受け止めた。あと少しでも前へ進んでいたなら、そのトラックは間違いなく転覆していたであろう。バーバーの内なる助けに感謝し、車内に乗り合わせていたハミルプールの働き手たちは「アヴァター・メヘル・バーバー・キ・ジャイ! [アヴァター・メヘル・バーバーに勝利あれ!]」と歓呼の声をあげ、バーバーへの信仰はいっそう強められた。
一行は渡し舟でベトワー川を越え、さらに内陸へ進むためには牛車に乗らなければならなかった。村人たちは一マイル手前までバーバーを出迎えに来ており、歓喜に沸いて「ハリ・バーバー、ハリ・バーバー! メヘル・バーバー、ハリ・ハリ![ハリ(神よ)・バーバー、メヘル・バーバー、ハリ・ハリ!]」と唱えていた。
川を渡る途中、バーバーは手と足の指を水に浸しながら言われた。「宇宙の主はその近しい者たちと共にここにおります。一方で、群衆はアラハバードに押し寄せております。」
そのときには、誰一人としてバーバーの言葉の意味を理解する者はいなかった。まさにその日、アラハバードでは折しも開催中であったクンブ・メーラの最中に、大規模な惨事が発生した。その日は最も重要な沐浴の日で、ガンガー川とヤムナー川の合流点には、沐浴をするためにおよそ二百万の人々が集まっていた。午前九時頃、サードゥーや聖者たちの行列を見物しようと、大群衆が押し寄せた。やがてパニックが起こり、群衆雪崩が発生した。数千人が負傷し、約八百人が圧死または溺死した。この惨事は、バーバーのトラックが不思議にも止まったまさにその時刻に起きていた。
バーバーが牛車から降りると、プラブ・ダヤル・ニガムとチャトゥルブジ・ラムベルダルが花輪をかけた。バーバーは三十台から四十台に及ぶ牛車の行列に守られ、イチュアラへと向かった。バーバーの車が先頭を行き、頭上には日差しを遮るための布の天蓋が張られ、一行は午前十時半ごろ村に到着した。その辺鄙な土地の家々や路地のすべてが、バーバーの到来によって聖化された。村人たちはふさわしい準備を整えていた。
