第19章: 新しい人生
1949年· ババ 55歳ページ 2,848 / 5,444
出発する前に、アディとババダスはバーバーから、滞在場所を探している間は物乞いで暮らすようにと指示されていた。彼らはジャウンプルじゅうを歩き回ったが、条件に合う適当な宿を見つけられなかった。疲れ果てた二人は腰を下ろして、次にどうするかを話し合った。ババダスはリウマチの痛みでほとんど崩れ落ちそうになり、アディはまともな食事が欲しいとこぼした。
あれこれ話し合った末、アディはトンガを雇い、二人は食堂へと向かった。宿泊先を手配するために受け取った金の中から、アディは50パイサの運賃に対しトンガの御者に10ルピーを支払い、こう懇願した。「兄弟よ、施しとして我々に食事を恵んでください!」
トンガの御者は首を片側に傾け、けげんな表情で尋ねた。「旦那、何とおっしゃいましたか?」
「もう一度は聞かないでください」とアディは言った。「ビクシャ[施し]として食事をいただかなければ、私たちは飢えてしまいます!私たちと一緒に食堂へ行って、食事を注文し、それがあなたから私たちへの施しだと言ってください。そうすれば、私たちは皆、心ゆくまでそれをいただきましょう。」その男はこれほど奇妙な頼み事を受けたことが一度もなかった。彼は呆気にとられてアディをまじまじと見つめた。アディは飢えとはほど遠い姿に見えたからである。それでも彼は頼まれた通りにし、アディがトンガの運賃として渡した金から食事代を支払った。
昼食中、トンガの御者と話している間に、彼らはカイ・バーグという空き地のある屋敷について教えられた。所有者の住所を聞き出すと、アディはその人を訪ねに行った。所有者は彼らがそこに滞在することを承諾し、アディは下働きの男を伴ってその場所を見に行った。塀の外から眺めたアディは、そこならバーバーが定めた条件の範囲内で目的にかなうだろうと考え、その場所を承認した。門には鍵がかかっており、アディは下働きの男に開けるよう頼んだ。下働きの男は鍵をどこかに紛失したと言い、アディに誰かを呼んで鍵を壊させればよいと勧めた。アディは初めは躊躇したものの、それでも結局、鍵を壊させた。それから彼は中に入り、庭を見て回った。そこには崩れかけた建物が数棟と、台座が一つあった。庭はかなり広く、アディはたいそう気に入った。ところが彼が敷地を見て回っている最中、別の男が警官二人を伴ってやって来た。
アディが出てくると、警官のひとりが尋ねた。「なぜ鍵を壊したのですか?」アディは面食らい、事情を尋ねたところ、その不動産が法廷で争われている最中であることを知った。
