第19章: 新しい人生
1949年· ババ 55歳ページ 2,744 / 5,444
彼がこのことを思い巡らしていると、ババダスが家の戸口に姿を現した。「邪魔をしないでください!」とカレは語気を荒げた。「私にメヘル・バーバーのことを話して、私をこんな苦境に追い込んだのは、あなたじゃありませんか!あの方のダルシャンを手配できないというなら、あの方のことを話して何になるのですか?」
「あの方のダルシャンをお望みですか?」とババダスは微笑みながら尋ねた。「私が手配いたしましょう。私と一緒においでください。」
「あなた自身がダルシャンは停止されたと言っておきながら、どうして私にダルシャンを受けさせることができるのですか?」とカレは食ってかかった。
「そのことはご心配なさらず、ともかく私と一緒においでください。」
こうして八月十六日、ババダスはガヤ・プラサド・カレを連れてメヘラバードに到着した。バーバーは、カレが自分の部屋に入って一瞬だけ自分を目にすることを許した。そしてバーバーは、彼にラートへ戻るよう指示した。カレは命じられた通りにしたが、その一瞬のダルシャンが彼の胸を永遠に捉えた。「三十秒ほど経つと、バーバーは私に出て行くよう手で合図されました」とカレは回想した。「バーバーにお目にかかった後の私の状態は、言葉では説明できません。私は道端に身を横たえ、泣き始めました。」
同様に、アリーガルのトディ・シン・ヴェルマとデリーのキシャン・シンという、もう二人の重要人物も短いダルシャンを許され、その後帰された。この二人はダウラト・シンとともに、新生活の最中に出来事が展開していく中で、メヘル・バーバーの仕事における重要な結び目であることが明らかになっていく。
ナリマンとメヘルジーは十六日の夜に到着した。サロシュ、ナリマン、メヘルジーは成功した実業家であり、過去にバーバーへ多くの奉仕を行ってきた。1彼らは、アシュラムを解体しすべてを処分するというバーバーの決定について深く憂慮していた。会議の三日目、一九四九年八月十七日水曜日に、サロシュが、現在バーバーとともに滞在しているすべての男女を無期限に扶養する単独の責任を引き受けたいと最初に申し出た。
バーバーはサロシュの心遣いを喜び微笑みながらも、彼に説明した。「あなたは要点をすっかり取り違えていますよ!私のすべての財産から見込まれる売却代金が、私とともに行かない者たちのために充てられていることがお分かりにならないのですか?十月十五日以降に私とともに残る者たちの扶養の問題は、手当てもされておりませんし、また手当てされるべきでもありません。
「私と、私とともに行く者たちは、苦しみを受けるべきなのです。私たちは何の備えも持たずに出発するのであり、物乞いをして回らねばならないのです!」
ナリマンとメヘルジーは、これら二つの聖地の神聖さとそこへの愛着から、メヘラバードとメヘラザード、それぞれのアシュラムの土地や建物などを引き受けたいという希望を表明した。バーバーが同意し、良い申し出があった場合にはこれらの財産を転売することをためらわないようにと説明すると、ナリマンは答えた。「これを売る話であったなら、私たちは初めから関わってはいなかったでしょう。」
脚注
- 1.メヘルジーは一九四五年にイランからインドへ戻った後、ナリマンの事業のパートナーとなっていた。
