第18章: 最後のマストワーク:雷鳴への序曲
1948年· ババ 54歳ページ 2,622 / 5,444
その途中で、彼は果物屋の主人に待ち伏せされ、主人は彼を叱りつけ始めた。「お前たちは、私が開店する前にうちの小僧につけ込んだ。小僧から奪ったんだ!」
「何か問題でもありますか」とエルチは尋ねた。「私たちは果物の代金を支払いました。」
「そうだ、一アンナ足りないがな! 一アンナ払いなさい。うちの値段は決まっている」と店主は言い張った。
「私たちが値切ったのは事実ですが、あなたの少年は承知しました。」
「あの子に承知する権利はない。ここを掃除するために雇われているだけだ。代金を払うか、果物を返すかしなければならない。」
エルチが客室に戻ると、バーバーは彼に、その男へこう伝えるよう指示した。「一度取引がまとまり売買が成立したなら、その取り決めを翻さないことがあなたの義務です。」
しかしその男は耳を貸さず、余分の一アンナを払うか、オレンジを返すかのどちらかだと主張した。エルチはむなしく彼を説得しようとした。「それはよい態度ではありません。たった一アンナではありませんか。しかも今日最初の売り上げなのですから[吉兆と考えられる]。」
その男がバーバーの写真を礼拝していたため、バーバーは彼の態度が間違っていることを示そうと骨を折っていた。問題は、余分の金を払うかどうかではなかった。しかしその男は頑固で、結局オレンジを取り戻した。
エルチは尋ねた。「バーバー、あなたご自身だと彼に言いましょうか。」バーバーは人に気づかれないよう顔をショールで覆っていた。巡業中はいつもそうしていた。
バーバーは答えた。「もし彼がそれを知れば、屋台ごとここへ持って来るでしょう! それで彼に何の益がありますか。彼は私の面前で私の写真に祈ることにより、すでに益を得ています。彼の取り分にあるのは、それだけです。」
バーバーと同行者たちは一九四八年二月十一日の朝、ボンベイのヴィクトリア・ターミナスに到着し、ナリマンとメヘルジーに迎えられた。旅の汚れを洗い落としに行く前でさえ、バーバーは四人のマストと交流しに行った。その中で最も重要だったのは、当時ボンベイの霊的責任者であったマスト聖者ウマル・ババであった。1彼は第六境地におり、墓地に住んでいた。バーバーが早朝に彼と接触したのもそこだった。
その後、バーバーはベンディ・バザールで一人の優れたマストと、さらにボンベイの別の場所で二人のマストとワークを行った。バーバーはすぐにピンパルガオンへ向けて出発し、途中プネーで旅を中断して、ジェサワラ家とベヘラムの家族を訪ねた。彼はその日の午後、ピンパルガオンへ戻った。
脚注
- 1.ウマル・ババは、一九四四年にティプが亡くなった後、ティプ・ババの務めを引き継いでいた。
