第16章: 戦時中のマストへの旅
1942年· ババ 48歳ページ 2,300 / 5,444
クリシュナはその意味が分からなかった。「どうしてそんなことがあり得ましょうか。」と彼は尋ねた。「あなたはここに座っておられます。メヘル・バーバーが二人いるなど、どこにおられるのですか。」
「いいえ、二人いるのです」とバーバーは言い張った。
「私はどこでももう一人を見たことがございません。」
バーバーは壁を見るようにと彼に告げた。それはよくある漆喰塗りの白い壁だった。
「壁を見て、何が見えるのか言ってみてください。」
クリシュナは見たが、こう答えた。「何も見えません、バーバー。」
「心を開いて見るのです!」
「ただの壁です、バーバー。」
バーバーは来てクリシュナの隣に立った。
彼はクリシュナの髪をひと房つかんでねじり、こう言った。「さあ、ご覧ください!」
壁の上に、クリシュナはバーバーの姿そっくりの像を見た。その姿はほんの数秒間しか続かなかった。
バーバーは尋ねた。「見えましたか。」
「はい、バーバー。」
するとバーバーは説明した。「メヘル・バーバーは二人います。私が肉の身を取るときに降りてくるのは、私の反映です。それがアヴァターです。私自身が来るのではありません。私は彼方なる者、神を超えた彼方なる者です。
「私がクリシュナであったときも、実は私の反映でした。私はそれではありません。私は彼方なる者、神を超えた彼方なる者です。」と彼は繰り返した。
クリシュナはかねてから抱いていた疑問をバーバーに尋ねた。「バーバー、以前あなた様はヒンドゥーの人々のためにラーマやクリシュナとしてお生まれになり、次にキリスト教徒のためにイエス・キリストとして、その後ムハンマドとしてお生まれになりました。今度はゾロアスター教徒としていらっしゃいました。パールシーの方々だけのためにいらっしゃったのでしょうか。」
「いいえ。今や私はすべての人のための存在です」とバーバーは答えた。「今度は、私はすべての人のための唯一なる者であり、教えはただ一つです。その教えとは何でしょうか。私を愛してください。祈りも瞑想も要りません、ただ私を愛してください。」
「しかし私どもには、あなた様を偲ぶ何かが必要でございます。」
「あなた方には肉の身を取った私がいます。」
「ではそのあとは。あなた様がお身体を捨てられた後は。」
「だからこそ、私はただ私を愛しなさいと申し上げているのです。私の祈りはそれです。上から下まで、ありとあらゆるものがその祈りの中に収まっています。ただ私を愛してください。この祈りは、あなた方にとって十分なものです。」
「あなた様はどの宗教のためにいらっしゃるのでしょうか。」
「いずれの宗教のためでもありません。アヴァターが生を受けるとき、それは壁に映った反映のようなものです。その者が身体を捨てるとき、反映は消え去りますが、壁(神)は残ります。それは私自身と同じく永遠なのです。」
1942年9月19日土曜日、バーバーは自分の働きについてこう説明した。
実在は在ります。非実在は在りません!非実在、すなわち「無」は空中にあります。私の働きもまた空中にあり、それゆえあなた方には不確かに見えるのです。私はしばしば変更を加えます。私は何度となく、これが私の最後の断食である、これが私の最後の隠遁である、これが私の最後のマスト巡訪である、と繰り返してきました!
