第15章: 隠遁
1941年· ババ 47歳ページ 2,214 / 5,444
アジメールはデーラドゥンから560マイル離れており、一行はまずガジアバードで2時間休んで昼食をとった。彼らは最初の夜をクルジャで、翌晩はバラトプルのダーク・バンガローで過ごした。バーバーはクルジャで1人、バラトプルで3人のマストと接触し、17日の昼過ぎにアジメールへ到着した。バーバーと女性たちが滞在した借家のバンガローはプルフィザ・マハル[恩寵に満ちた宮殿]と呼ばれていた。そこは家具がよく整い、アナ・サガル湖を見下ろす丘の上に位置し、見晴らしも申し分なかった。男たちの宿舎ははるかに快適さに欠けていた。
アイリーン・コニビア・ハーヴィーという名の51歳の英国女性は、子供の頃から神秘主義と宗教に関心を抱いていた。1940年の春、彼女はロンドンでウィル・バケットと出会い、彼を通じて師のことを知った。「メヘル・バーバーが本当にメシア——再臨の主——だなどということがあるだろうか?」 名高いオックスフォード大学教授の娘であるこの高学歴の女性は心の中でつぶやいた。「とても信じられない!」
しかしその後の数か月のあいだに、アイリーンはメヘル・バーバーの神性と、彼が自分の人生を直接導いてくださっていることを確信するようになった。彼女は彼に直接会いたいという抑えがたい願望を抱き、戦時下で旅行は難しかったにもかかわらず、1941年春になんとかインド行きの船便を予約することができた。1
インドに上陸したアイリーンは、アディ・シニアからバーバーがデーラドゥンに滞在していると知り、列車でそこへ向かい、4月29日に到着した。バーバーは知らせを受けて、ノリナとエリザベスを彼女のもとへ遣わした。二人は彼女をホテルへ連れて行き、こう告げた。「バーバーは隠遁中ですので、当面はあなたにお会いになりません。ただ、あなたがアメリカへ行ってくださる意志がおありかどうか、知りたいとのことです。費用はすべてこちらで負担いたします。」
「でもバーバーは私にお会いにすらなっていません」とコニビアは抗議した。「あの方は私のことをご存じないのに!」と、事の意外な展開に幾分とまどいながら彼女は言った。
「バーバーがあなたを知るために、あなたに会う必要などないのですよ」とノリナは彼女に念を押した。アイリーンはその後しばらくデーラドゥンに滞在し、ついにバーバーが望むとおり行くことに同意し、旅行書類を整えた。
ケキ・ナラワラはアイリーンを訪ねてバーバーのことを話し(ケキ自身もまだバーバーには会っていなかったが)、アイリーンはダルシャンをますます熱望するようになった。ついに、バーバーは彼女をアジメールへ呼び寄せた。彼女はかつてその初めての出会いをこう振り返った。
椅子二脚のほかに家具のまったくない小さな部屋へ通されると、私はその一脚に腰かけているバーバーを見た……私は、自分の目的地、すなわち真理を求める旅の終着点に到達したという奇妙な感覚を抱き、偉大な霊的存在の御前にいるのを感じた。
脚注
- 1.コニビアはバーバーに手紙を書いていたかもしれないが、インドへ来ることの許可は求めていなかったようだ。ウィル・バケットがバーバーに、コニビアが向かっている旨を伝えたのかもしれない。バーバーは彼女に来ないようにと電報を打ったからである。しかし彼女はすでにインドへ向けて出航していたため、その電報を受け取らなかった。
