第15章: 隠遁
1941年· ババ 47歳ページ 2,191 / 5,444
ジャイプルで、ドンは陸軍入隊のための面接に出頭するよう通知を受け取り、一時的にハイデラバードへ発った。彼は3月1日にプーナで任務に就くよう命じられた。彼の戦時中の配属地はプーナ、セクンデラバード、バンガロールとなった(イタリア語が話せたため、バンガロールではイタリア人捕虜のための160床の病院を任された)。ドンは休暇のたびにバーバーに会いに来るのだった。1
この時期、デリー出身の29歳の青年ケキ(カイコバード)・アルデシル・デサイは、1941年1月号の『メヘル・バーバー・ジャーナル』でバーバーがジャイプルに滞在すると読んだ。彼は2月1日にバーバーに会いにそこへやって来た。彼は12年前にナヴサリで、追随者であった兄アデル・デサイから初めてバーバーのことを聞いていた。しかし、ケキがジャイプルのバンガローに来た時、バーバーはチャッティ・ババと作業中だった。
彼はノリナを通してこのメッセージを送った。「お越しくださって嬉しく思います。しかし私は隠遁中ですので、最初の列車でいらっしゃった所へお戻りくださるようお願いします。」
失望しながらも、ケキは従った。彼が神聖な愛しいお方に肉身でお会いするまでには、まだ1年を要することになる。
バーバーはジャイプルで貧しい人々の足を洗ってやりたいと願った。市民2人、ララ・チランジラル・アグラワルとC・G・ナイルは、本当に貧しく困窮した極貧者50人を選んでバーバーのバンガローへ連れて来る役目を任された。2この2人はバーバーのダルシャンを望んでいたが、彼が隠遁中であったため、それは叶わなかった。しかし、貧しい人々のための行事に参加したおかげで、彼らはその時バーバーに会う幸運を得た。
アグラワルとナイルは1941年2月2日日曜日に、貧しい人々をバーバーのもとへ連れて来た。バーバーは一人ひとりの足を洗い、その足に自分の頭をつけ、衣服と菓子を与えた。アグラワルは深く感銘を受けた。彼はのちにチャンジに次のように語った。
なんという偉大さの結晶でしょう!私は水を注ぎバーバーに石鹸を手渡すよう頼まれていましたが、心が完全に空白になってしまったため、自分の役目を絶えず思い起こさせてもらわねばなりませんでした。私はたいへん格別な喜びを感じ、それは周囲にまで伝わるほどでした。言葉では言い表せないバーバーの魅力に引きつけられ、私はバーバーをじっと見つめていました。
その恍惚の状態にあった時、私が過去に見たビジョンが、すべての細部までもがよみがえってきました。私は、主クリシュナが広い道を歩いて来られ、アルジュナがその後に従う夢を見たのです。メヘル・バーバーの顔には、私がクリシュナの顔に見たのと同じ喜びの表情がありました。主クリシュナは私の前で立ち止まりました。彼は口を開き、アルジュナに見せたように、私に全宇宙を見せてくれました。喜びがあまりに大きく、夢の中でさえ私は家族を驚かせるほど大きく手を叩いてしまい、家族はすぐに来て、いったい何があったのかと尋ねました。
脚注
- 1.1945年に戦争が終わると、ドンは再びバーバーのもとに戻り、永続的に共に過ごすようになった。
- 2.L・C・アグラワルは弁護士で、C・G・ナイルはジャイプル駐在の合同通信社(ユナイテッド・プレス・オブ・インディア)の代表だった。
