第13章: ナシクとカンヌ
1937年· ババ 43歳ページ 1,829 / 5,444
一九三七年四月三十日金曜日、西洋人たちはメヘラバードを訪れ、一夜を過ごした。翌日、バーバーは彼らと東洋の女性たちを、アランガオン近くの木立へピクニックに連れて行った。シドゥとパンドゥ(運転手)は、少し離れた所で見張っていた。ラノはまだ体調が悪く、ノニー、ウィル、デリア、マリヤと共に残っていた。
ナーシクへ戻る前に、バーバーは西洋人たちをアフマドナガルのサロシュ・シネマへ連れて行き、映画『ボーン・トゥ・ダンス』を見せた。1映画の途中で、マーガレットは突然ひどい頭痛に襲われ、吐き気を感じた。彼女がアスピリンを求めると、バーバーはどこが悪いのかと尋ねた。マーガレットは彼に話したが、不思議なことに、「頭が痛くて吐き気がします」と言うやいなや、痛みは消え、彼女はすっかり良くなった。一行はサロシュ・キャンティーンでお茶とケーキを取り、九時に出発して、真夜中にナーシクに到着した。
しかし、ナディーン、マルコム、ルアノ、サム・コーエン、そして運転手から成る一つのグループは、その夜ナーシクに戻れなかった。彼らの車はラフリから一時間ほどの地点で故障し、彼らは星空の下で夜を過ごさなければならなかった。
翌日、ノリナは病人たちのことをバーバーに電報で知らせ、バーバーはその夜ナーシクに来ると電報で返答した。バーバーは特に、病中のラノのそばにいるために来た。彼女の状態が最も深刻だったからである。バーバーは午後八時に到着し、具合の悪い人たち全員に会った。医師がラノは腸チフスだと言うと、バーバーはすぐに彼女をノニーの隣の部屋で一人にしておく手配をした。ラノには休息と静けさが必要だったため、昼食後に居間で行われていたいつものレコード鑑賞は中止された。彼女のための食事療法が決められ、バーバーはルアノに彼女の世話を任せた。その後バーバーはサルザットへ歩いて行き、同じく病床に伏していたウィル・バケットを訪ねた。彼と数分間座って過ごした後、バーバーは一人で散歩に出た。
翌朝、バーバーはラノのことを心配している様子であった。彼は、彼女が重病であることを一行に知らせ、彼女を邪魔せず、静かな雰囲気を保ち、見舞いに行かないようにと繰り返し伝えた。
脚注
- 1.『ボーン・トゥ・ダンス』は、エレノア・パウエルが演じる少女に恋をする水兵を描いたミュージカルで、コール・ポーターの「アイヴ・ガット・ユー・アンダー・マイ・スキン」などの歌が含まれている。ナーシクにいる時にも、バーバーは西洋人たちをサークル・シネマへ映画を見に連れて行った。
