第12章: 映画プロジェクトとインドでの仕事
1934年· ババ 40歳ページ 1,660 / 5,444
その日、バーバーは近くに住む人々との面会を許した。そのなかには、バーバーのために建てられた小屋のあるコロニーに滞在していたマリアン・ソープと、より高い意識の発展に関心をもつ詩人にしてカバラ家のヒューゴ・ゼーリヒがいた。バーバーは、ゼーリヒが惑い、はっきりさせたいと願っていた情欲・怒り・貪欲のある側面について説明した。
アディ・シニアの質問に対して、バーバーは私的な場でこう述べた。「インドはイギリスに統治されていることで、実際にはもっとも良い状態にあるのです。[領土の]所有という心配や、それを失うという恐れがありません。インドにはヒンドゥー教徒とムスリムなど、多くの派閥があり、統一を成し遂げることができません。ですから、インドにスワラージ[自治]がもたらされたとしても、霊的な進歩に[新たに]余地が生じることはありません。中国は独立しているけれども、混乱しています。物質的にも、インドが独立によって益を受ける見込みはありません。」
その日の午後、皆はバーバーとともに浜辺へ行った。最近の大雨と高潮のため、車が砂にはまり込んだ。車が押し出されているあいだ、バーバーは先に立って歩き続けた。バーバーと一行は午後三時三十分、サンタバーバラを経由してハリウッドへ戻るために出発した。
サム・コーエンはのちにこう書いている。「バーバーは[砂丘で]かなり多くの人と接触をもたれ、バーバーがいつもそうであるように、すべてを揺り動かしてしまった!」
あるとき、ノリナは旧友である42歳の脚本家メルセデス・デ・アコスタに電話をかけ、町に会うべき人物が来ていると伝えた。メルセデスは最近ひどく落ち込んでいて誰にも会いたくなかったが、ノリナは「この人に会えばきっと後悔しないわ」と強く勧めた。
「どなたなの?」とメルセデスは尋ねた。
ノリナは答えなかった。「サプライズにしたいのよ」と彼女は説明した。
とうとう、ノリナは友人を説得して来させた。1934年12月31日月曜日、メルセデスが到着したとき、ノリナはドアのところで彼女を待っていた。幼い少女のころ、メルセデスはイエスやマグダラのマリア、ジャンヌ・ダルク、その他のキリスト教の聖人たちに、熱烈な手紙を書き送ったものだった。バーバーを目にした瞬間、メルセデスは彼から放たれる圧倒的な温かさを感じた。彼女はバーバーの胸へと駆け寄り、こう尋ねた。「あなたはどなたですか?」
バーバーは身ぶりで答えた。「私はあなたです。」そして突然、彼はアルファベット・ボードに綴った。「あなたの拳銃をここへ持ってきてください。」
メルセデスは驚いた。なぜなら、自分の車に銃があることを誰にも話していなかったからだ。彼女は車のところへ行き、拳銃を持って戻ってバーバーに手渡した。バーバーは弾を一発ずつ抜き取ってから、その銃を彼女に返した。
