第2章: メルワンの誕生
1914年· ババ 20歳ページ 154 / 5,444
光に満たされ、彼は何百万ワットもの電流が身体を駆け抜け、肉と骨を溶かしているかのように感じた。彼には身体がなかった。彼の存在はいま、電気で成り立っているかのようだった。彼の身体は光へと変容していた!
メルワンの息は詰まった。彼は何千もの手が自分の首を絞め、胸が今にも止まりそうだと感じた。激しい恐怖が彼を圧倒した。彼がどれほど恐怖していたかは想像もできない。たとえば、泳ぎ方を知らない人の恐怖を考えてみればよい。その人が深い水の中に沈み、溺れ始めると仮定してみよ。その人は窒息と、まもなく死ぬという確信のために恐怖を経験するだろう。あるいは、誰かが乱暴に首を絞められて死にかけている恐怖を想像してみよ。
こうした経験でさえ、その夜メルワンが経験した恐ろしい恐怖とは異なっている。彼の経験は知性では把握できない。彼が経験したのは、ニルヴァーナまたはファナ・フィッラー [神のうちでの消滅]という自己消滅状態の真空であり、各魂の無限の無意識に潜在している霊的意識の上昇であった。
メルワンの恐怖の原因は、彼の個別の水滴-魂としての身分が完全に失われることにあった。彼は自らの個別性、すなわち水滴性を越えて進み、普遍的なものになりつつあった。彼は超越に入っていた。
五人の完全なる導師がメルワンにかけていたベールは、ババジャンの口づけによって引き裂かれた。「メルワン」は消えていた。彼は自分が神の無限性に溺れ、吸収されていくのを見いだした。彼には、自分が神であるという無限の意識が与えられたが、その代わりに、時間と空間、身体と心、世界と粗大界への認識を失った。彼にはただ、「私は神である……私は神である……私は神である」という、意識的で絶え間ない経験だけがあった。彼にとって、それ以外のものは何も存在しなかった。
メルワンはベッドに横たわり、自分が神であると悟ることの言い表せない至福、言語を絶する歓喜に酔いしれていた。彼の神聖な経験はすべて完全に内的なものだった。彼からは何の音も聞こえなかった。家族の誰も、彼に何が起こったのか知らなかった。
メルワンはふだん早起きだったが、翌朝、いつものように姿を見せなかったので、メモは家族に尋ねた。「メログはどこ?早く出かけたの?」彼女は様子を見に彼の部屋へ行き、彼がまだベッドにいるのを見つけた。「メログ、起きなさい。遅いわ。朝食の支度ができているわ。授業に遅れるわよ。」
返事がないので、メモは彼のベッドのそばへ行き、「メログ、私の声が聞こえる?」と尋ねた。
